2019年4月5日

米大統領選に出馬表明した LGBT 公表の市長


米大統領選は2020年末、1年以上先だけど、すでに15人以上の民主党議員の立候補が噂されている。なかでも注目されているのが、米インディアナ州サウスベンドのピート・ブティジェッジ市長で、1月23日、出馬すると公表した。1982年1月19日生まれの弱冠37歳。ハーバード大学で歴史の学位を取得、ローズ奨学生として英オックスフォード大学に留学した。ローズ奨学制度は、世界最古の国際的フェローシップで、超難関で知られている。要するに秀才に与えられる制度である。2012年に29歳の若さで市長に当選した。彼はゲイであることを公表、昨年、チェイスン・グリーズマン氏と同性婚をした。LGBT は米国では広く認められているので、マイナス材料にならないと思われる。日本だったら保守主義者の恰好の攻撃材料にされる可能性があるので、その点はさすがに米国らしい。特筆すべきは、米海軍予備役で、市長の役職を休職してアフガニスタンに従軍した経験を持つことだ。昨年12月26日、ニューヨーク・タイムズが、ロナルド・トランプ大統領が22歳だった1968年、父親と関係がある医師の配慮で足の病気の診断書をもらい、ベトナム戦争への徴兵を回避していた可能性があると暴露した。二人のディベートの機会が実現し、どちらが「愛国者」かという議論になれば、ブティジェッジ市長が有利になるに違いない。またトランプ大統領が、トランスジェンダーの存在を認めない措置を検討している、という報道があるが、この点にどう反応するのか興味深い。いずれにせよ現段階では、可能性に関してはまだ透明だが、もし本選で勝利すれば、米国史上最年少の大統領になる。

0 件のコメント: