2016年9月17日

党内抗争の泥沼化で枯れそうな民進党の蓮華

蓮の花托(京都市上京区一番町の立本寺

かれこれ5年前、野田佳彦氏は「どじょうはどじょうの持ち味がある」と演説、旧民主党代表の座を得た。16日の民進党の両院議員総会で、蓮舫代表から指名を受け幹事長に就任した同氏は「蓮の花を下で支える蓮根になった気持ちで徹底して下支えする」と語ったという。よほど泥の中がお気に入りのようだ。野田氏の過去の詳細はここでは触れないが、巷間語られてるように、旧民主党が政権から転落した「戦犯」である。一昨日書いたばかりの「民進党新代表蓮舫氏の危うさ」という杞憂がいきなり現実を帯び、唖然としている。選りに選ってと嘆息したのは言うまでもない。蓮華は仏教を象徴する花である。泥に染まらないことから、昔から珍重されてきたが、野田氏は蓮舫氏と「一蓮托生」の気構えなのだろう。しかしすでに党内に反発が広がり、両院議員総会に出席した国会議員は半分以下だったという。週明け以降、党内抗争の泥沼化が予想される。蓮は咲いた後、花托が肥大して写真のように蜂の巣に似た形、すなわち蜂巣となる。実はこの蜂巣、蓮の古名である。「ハチス」の真ん中「チ」を抜いて「ハス」となったそうである。どうやら党内抗争の泥沼化で泥の中の蓮根がダメージを受け、蓮華が一旦花開いたが、蜂巣になる前に枯れ落ちそうな気配だ。

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