雷ガード付電源タップ(京都市内)
景観を守る電線地中化を歓迎するが、デメリットとして、架空地線の存在が無くなるため、沿道の通行人や建築物への落雷の危険性が増すそうである。意外な指摘だが、裏返せば電線は落雷し易い存在とはいえないだろうか。電線に落雷すれば、その周辺に短い時間で強い電気の力や大きな電流が発生することがある。これを「雷サージ」と呼ぶそうだ。近くに落雷があると発生し、電話線、電源線、アンテナ、大気中を通って家の中に進入し、テレビやパソコン、電子レンジなどの電子基盤を壊してしまうことがあるという。私はマンション住まいで、避雷針があるから安心と思っていたが、雷サージに対しては効果がなく、しかも雷サージはブレーカが働く前に家の中にある機器に到達してしまうという。電源タップが必要になり、電気製品量販店に出かけたら「雷ガード」と記した製品が大半を占めていた。雷サージの侵入による被害を受けた経験はないが、万が一電子機器が壊れたら困る。特にパソコンのクラッシュ、光回線ルータの破損は怖い。割高感はなかったので購入、さっそく設置してみた。ところでこの電源タップ、本当に雷サージを防いでくれるだろうか。ネットのQ&Aサイトを覗いたら、この質問が一番多かった。万全ではないという返答が大勢を占めているが、「効果がなかったら詐欺だ」という助言には思わず吹き出してしまった。私見では雷の被害は複雑な要素が絡むので、完全防御は難しいのではないかと思う。備えあれば憂いなしというが、憂いが晴れるわけではない。従って過大な期待は避け、うまく作動して大切な電子機器を守ってくれたら褒めてやろうと思う。
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