2012年7月18日

反原発デモに情報革命を実感する

さよなら原発10万人集会 東京代々木公園(2012年7月16日) 撮影:野田雅也(JVJA)

一昨日の16日、東京代々木公園で開催された「さよなら原発10万人集会」には何と17万人(主催者発表)が参加したという。また毎週金曜の恒例行事となった「官邸前行動」も回を重ねるごとに増え、7月13日は15万人(主催者発表)に達したという。この動きに連動し民主党参議院議員が離党、今日の読売新聞電子版「離党理由は"再稼働反対"…民主執行部に危機感」によると、あわてた同党執行部は「原発再稼働問題を深刻に受け止めて党運営にあたる考えを示した」という。政治家もそうだが、当の電力会社も世論の動向を大きく見誤っているようだ。すでに報じられてるように、ここまで反原発運動が大きなうねりとなったのは、フェイスブックやツイッターなどのネット情報によるものだからだ。既存組織の呼びかけなら調べれば把握できるだろう参加者情報を、政府も電力会社も掴みきれないのだろう。

というか、抗議行動ががこれほど続き、膨れ上がるとは思ってもいなかったに違いない。もうひとつ特筆すべきは、新聞やテレビ放送などの既存メディアに厳しい目が注がれるようになったことである。例えば、新聞。個人で各紙併読している人は少ないだろうし、職場などで各紙を読める人以外は、一紙のみの情報に頼っていた。ところがネットの電子版は、少なくとも各紙のヘッドラインを横断的に読める。だから例えば同じ記者会見でも、その内容をどの新聞社がどのように伝えようとしているか、比べることができるようになったのである。また新聞紙面をコピーして、そのまま画像として配布されることも多い。著作権法に抵触する可能性があるのがちょっと心配だが、私はこれによって東京新聞および日本共産党の機関紙、しんぶん赤旗の紙面扱いを知った。ご存知、ネット情報はものすごい速度で拡散する。この拡散力が、多くの人々をして抗議活動に力を貸しているは紛れもない事実である。反原発デモに情報革命を実感する今日この頃である。

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