2018年5月8日

時おり憑かれたように「アキハバラ少年」に戻ってしまうようだ

Audio Technica Banana Plug AT6302 and AT6301

AT6502(上)と AT6301(クリックすると拡大)
北欧デンマーク DALI 社の小型スピーカー ZENSOR PICO 導入記の続き。ケーブルとバナナプラグへのいわば「悪あがき」がこの写真に見て取れる。前項「電線病に感染したのかな?」で書いたように、当初は平行型ケーブルだったのだが、好奇心からツイスト型に替えてみた。そしてバナナプラグはオーディオテクニカの AT6302 から AT6301 に変更した。いずれのプラグもソルダーレス、ハンダなしでケーブルを繋ぐようになっている。かつて「アキハバラ少年」だった私はアンプを自作していたくらいだから、ハンダ付けは苦にならない。ソルダーレスバナナプラグは接点が増える点に問題があると言われているようだ。その点を考慮して、メインのオーディオ装置のプラグはケーブルをハンダ付けしている。にも関わらず ZENSOR PICO ではなぜ省略したのか。PC用スピーカーだし、いろいろ実験したくなったのである。

Audio Technica Insulator AT6098
写真をご覧になれば分かるように AT6302 はオール金属で見た目にはカッコいい。ところが左上の図のように接触面積が小さいし、ケーブルがプラグから抜けやすい。その点 AT6301 はビニールの被覆をおよそ 13mm 剝き、2本のビスで締め付けるのでより安定感がある。ケーブルが細く、倍の長さの被覆を剥いて芯線を挿入したので、かなりきつく締まった。スリーブが ABS 樹脂製なので、接触ショート事故を防げる。デザイン的には劣るが、赤黒の色分けによる極性の明示が好ましい。以上が変更の理由であるが、音質が劇的に向上したとは残念ながら断言できない。何となく音がクリアになったような気がするが、同時導入した振動吸収用インシュレーターの効果かもしれない。いずれにしても要素が複合するので、あくまで主観に過ぎなく、客観的な評価は難しいと弁解しておくことにする。ただオーディオ機器は視覚的要素も大事で、その点ではかなり満足している。音楽愛好家である私は、いい音で聴きたいという願望はあるが、決してオーディオマニアではない。しかし時おり憑かれたように、ラジオペンチを手にした「アキハバラ少年」に戻ってしまうようだ。

2018年5月7日

ドロシア・ラング「出稼ぎ労働の母」に学ぶ


大恐慌時代、米農業安定局(FSA)はドロシア・ラングやウォーカー・エヴァンスなどの写真家を集め、人々の窮乏生活を記録するプロジェクトを作った。一説にはルーズベルト大統領の発案と言われ、いわば失職中の写真家を救済したという側面もあったようだ。このプロジェクトは、戦争情報局(OWI)に引き継がれたが、膨大な数のネガとプリントが米国議会図書館(LOC)に所蔵されている。これらの貴重な記録写真がデジタルアーカイブされているのは言うまでもない。この写真に記憶がある人は多いと思う。1936年2月あるいは3月、カリフォルニア州ニポモで撮影されたもので、女性の名はフローレンス・トンプソンだった。LOC のサイトにはドロシアが『ポピュラー・フォトグラフィー』1960年2月号に寄稿した「忘れることができない請負仕事」が掲載されている。「飢えて途方に暮れた母親を見て、まるで磁石に曳かれるように近づきました。私の存在とカメラについてどう説明したかを覚えていませんが、彼女が私に全く質問しなかったのを覚えています。近づきながら、同じ方向から5枚撮りました。私は彼女の名前、あるいは境遇について尋ねませんでした。年令を語ってくれたのですが、32歳でした。この辺りの畑の凍った野菜、そして子どもたちが殺した小鳥で生き続けてきたと彼女は言います。食物を買うために車から外したタイヤをちょうど売ったところでした。纏わりつく子どもたちと一緒に差し掛けのテントに座った彼女は、写真が助けになることを知ってるようで、だから私を助けてくれたようです。これに関しては一種、対等でした」。拙訳で恐縮である。


このビデオは写真家のアプローチを垣間見ることができ、非常に興味深い。最初は遠くからテントの全景、そしてカメラはぐっと近づき、母子に迫っている。途中で母親が気付いたことは容易に想像できる。写真家と被写体の間に会話があったことは上述の記事で分かるが、最後に撮ったコマが会話の後なのか不明である。写真を撮ることに対し、助力してくれたというから、会話後にポーズを付けて撮った可能性もある。原板は4x5インチのカメラで撮られているし、フィルム交換にも時間がかかったはずで、現代のモータードライブとはまるで違う。二人の会話から生まれた決定的瞬間ではないかと私は勝手に想像している。それにしても、撮られる側、撮る側が対等だったという言葉が印象的である。お互い様という意味なのだろうか。フローレンスの二人の娘が、この写真を非難していないことも特筆に値するかもしれない。FSA の大恐慌記録写真は、官製プロジェクトによるものだったが、アメリカにおけるドキュメンタリー写真の礎を築いたと言える。その系譜は現代アメリカのフォトジャーナリズムに継承されているのだろうか。写真の副題は Migrant Mother なのだが、日本では一般に「移民の母」と訳されている。しかしフローレンス・トンプソンは、いわゆる外国からの移民ではない。1903年にオクラホマ州インディアン・テリトリーのフローレンス・レオナ・クリスティ生まれ。17歳で結婚し、その後農場や木工のためにカリフォルニアに移住した。1963年、ロサンゼルスからワトソンビルまで運転している間に車が故障し、ピーピッカーズキャンプに牽引して修理した後、ドロシア・ランゲと会ったという。私はスタイベックの小説『怒りの葡萄』を思い出した。

2018年5月3日

王朝行列 2018 葵祭

下鴨神社(京都市左京区下鴨泉川町)2017年撮影

日 時:2018年5月15日(火)10:30~ (雨天順延)
巡 行:京都御所(10:30)下鴨神社(11:40)上賀茂神社(15:30)

京都観光NAVI  行列のあらましと巡行図(京都市観光MICE推進室京都観光NAVI)

2018年5月1日

2018年第43回JPS展開催のお知らせ

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公益社団法人日本写真家協会(略称JPS)は全国に1,600名余りの会員を擁する職業写真家の団体です。協会の文化活動としての展覧会活動は、協会発足当時から始まっています。本協会創立の翌年1951年には「日本写真家協会 第1回展」を開催、1962年の第10回展まで行われました。同展は1976年に「JPS展」と名称を新たにし、1977年からは一般公募を開始、91年からは写真学生を対象とした「ヤングアイ」にまで規模を拡大し、東京、広島、名古屋、京都などで開催しています。一般公募では、文部科学大臣賞・東京都知事賞・金・銀・銅賞の他、奨励賞、優秀賞が与えられ、プロの写真家への登竜門となっています。

東京展
会 場:東京都写真美術館 B1F(目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)03-3280-0099
日 時:2018年5月19日(土)~6月3日(日)10:00~18:00(木・金曜は20:00まで)月曜休館
名古屋展
会 場:名古屋市民ギャラリー矢田 第1~4展示室(名古屋市東区大幸南1-1-10 カルポート東)052-719-0430
日 時:2018年6月19日(火)~6月24日(月)9:30~19:00(最終日17:00まで)月曜休館
関西展
会 場:京都市美術館別館(京都市左京区岡崎最勝寺町13)075-762-4671
日 時:2018年7月10日(火)~7月15日(土)9:00~17:00(入場は16:30まで)月曜休館

料 金:各展共通 一般700円(団体割引560円)/学生400円(団体割引320円)/高校生以下無料
主 催:公益社団法人日本写真家協会(http://www.jps.gr.jp/)

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