2017年4月5日

ブラウザ調査を装ったカード番号収集詐欺

突然現れたブラウザに関するアンケート画面

ブラウザ Google Chrome で Facebook アクセスしていたら、いきなりこんな画面が現れた。一目でフィッシング詐欺だと直感したので、アンケート調査には応じなかった。この件に関しては読売新聞2016年9月2日付け電子版が、トレンドマイクロのリポートを詳述している。それによると対象ブラウザは Chrome だけではなく、IE や Safari も含まれるようだ。ご覧のように4問のアンケートに答えると HD Streaming Movies が獲得できるとある。私は先に進まなかったが、通常は9,000円するストリーミング動画サービスが無料になるという触れ込みで MEGAFLIX なる動画サービスが書かれているが、このサービスは存在せず、実際には別の名前のサイトへ誘導されるそうだ。最終的にはカード番号収集が目的のようだ。トレンドマイクロは「この手法の怖いところはユーザーが何の操作をしなくても、ブラウザ全画面でアンケートが表示されることだろう」と指摘している。つまり問題のない通常のサイトを訪れただけで、ブラウザの別タブが開いてアンケート詐欺サイト表示される。いずれにせよ、個人情報を書かせるアンケートには応じないことが肝要だろう。

2017年4月4日

駐韓大使帰任に見る安倍外交の不可解


政府は釜山の日本総領事館前に「少女像」が設置されたことへの対抗措置として、長嶺安政駐韓大使らを「一時帰国」させると発表したのは今年の1月6日だった。ところがこの措置に対し像を撤去する動きは見られなかった。安倍晋三首相が1月8日のNHK日曜討論で「10億円の拠出をしたから、釜山の日本総領事館前の少女像を撤去せよ」と発言したのが韓国側の反発を買ったようだ。売り言葉に買い言葉だろう「それなら10億円を返そう」という意見が噴出、さらに2015年12月28日の日韓外相会談で結ばれた「慰安婦問題日韓合意」を破棄しようという動きも起きたのである。1月10日に当ブログに「韓国政府は少女像撤去を約束したわけではない」という一文を寄せた。両国間で公式な文書を交わすことは行われず、共同記者会見を開き、少女像について韓国の尹炳世外相は会見で「韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて、適切に解決されるよう努力する」と発表したのみで、撤去を約束したわけではかった。韓国側に少女像撤去の動きがないことに苛立った首相は「早く帰す必要はない。国民も納得しない」と意地を張り、問題を長期化、事実上の「召喚」となってしまった。ところが朝鮮日報4月4日付け電子版が表現したように「安倍首相がひそかに見解を変えた」ため、85日ぶりの今夕、大使らが韓国に帰任することになった。威勢よく刀を振り上げたものの、下ろしようがなく、元の鞘に納めるという無様な結果となった。しかし何故このタイミングなのだろうか。大統領選が迫り、岸田文雄外相は次期政権への備えを理由に挙げたが、どうも説得力に乏しい。強硬策を続けても進展しないと判断したのか、それとも何か別の力学が働いたのだろうか。

2017年4月3日

軍国主義者が牛耳るこの国の危うさ

Trigger-happy Japanese PM Shinzō Abe by ©Thomas Wong

朝日新聞4月1日付け電子版によると、安倍内閣が「教育勅語」に関し「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」との答弁書を閣議決定したという。一瞬これはエイプリルフールじゃないかと目を疑ったが、フェイクではなかった。安倍政権による右傾化の兆しは前からあったが、ここまで露骨な方針を打ち出すとは思ってもいなかった。次は「徴兵制復活」なんてことを持ち出すのではと危惧する。森友学園問題が露呈しても、内閣支持率が相変わらず高い数字を維持しているという背景があるからだろう。その森友学園が運営する塚本幼稚園が園児に「教育勅語」を朗唱させてるなどの「愛国教育」が注目を浴びていた。2015年1月8日付け産経WESTによると、2014年4月に同園を訪れた安倍昭恵首相夫人は「教育勅語」や「五箇条の御誓文」を朗唱する園児に感涙したという。当時、園長だった籠池泰典氏は、幼稚園の教育方針を引き継ぐ小学校の運営に乗り出したところだった。籠池氏は「せっかく、当園で身につけたことが潰される…。それで小学校をつくることにしたんです」と語ったが、これに昭恵夫人が賛同、名誉校長に就任することになったようだ。これが森友学園問題「アッキード事件」の始まりだった。ところが森友学園の学校用地不正取得問題が発覚すると、当初「学園は教育理念が素晴らしいと妻から聞いている」と国会で答弁していた安倍首相が掌(てのひら)を返すように、籠池氏を批判するようになった。おそらく「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」と啖呵を切ってしまったからだろう。いわば保守と保守の喧嘩になっている。とはいえ保守と言っても、真の意味の保守主義ではない。大方が所謂「ネトウヨ」に過ぎなく、お互いに簡単に裏切り行為をする。この点は安倍首相と籠池氏の関係が立証したといえる。いずれにせよ戦前に回帰を渇望する軍国主義者が、この国を私物化し、牛耳っている事実に強い怒りを禁じえない。

2017年4月1日

月満つれば則ち虧く


韓国の朴槿恵前大統領逮捕の報道に接し、脳裡に走ったのはギリシャ神話に登場するイカロスだった。蝋で固めた翼で飛翔、太陽に接近し過ぎて翼が溶けてなくなり墜落死した。人間の傲慢さを戒めた神話である。海外逃亡は考えられないし、逮捕するまでもなかったのではという意見も韓国にはあったようだが、証拠隠滅の恐れがあるので拘束されたようだ。韓国の聯合ニュース3月31日付け日本語版によると、拘置所の独房の広さは2坪に満たず、折りたたみ式マットレスと机を兼ねた座卓がある。1食わずか1440ウォン(140円)の食事をし、食器も自分で洗うそうだ。大統領官邸の青瓦台と比べ、まさに地獄に墜ちたような生活ではないだろうか。起訴後に収賄で有罪になれば懲役10年以上の重刑を言い渡される見通しだという。平家物語の一節に「驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」とある。傲慢になった者は必ず失脚するという喩えである。月満つれば則(すなわ)ち虧(か)く、満月は必ず欠ける。安倍晋三首相も肝に銘じておくべきだろう。