2012年2月1日

きかんしゃトーマスがやって来た


プラレールのトーマス  Fujifilm Finepix X100

プラレールは幼児向けの玩具だが、大のオトナでも結構凝ってる人が多いらしい。レールの配置を複雑に組み合わせるのが面白いのだろう。車体は新幹線や在来線など様々だが、きかんしゃトーマスを模したものに惹かれる。人間のマスクを機関車の前面にしたユニークなものだが、イギリス及びカナダ制作の幼児向けテレビ番組のキャラクターである。原作はウィルバート・オードリー牧師による、1945年から続く人気絵本シリーズ「汽車のえほん」だという。私は絵本を読んでいないが、アニメーションの断片をいくつか動画共有サイトYouTubeで見た。機関車を擬人化したゆえ不気味だという意見もあるようだが、結構興味深い内容になっている。機関車が衝突したり、橋が壊れて脱線転覆、川に落ちるシーンなどは残酷と言えなくもない。それをレスキューするクレーン車があるのが救いであるが、要するに汽車を借りた人間ドラマなのである。オトナがプラレールを幼児と違った方法で遊べるように、トーマス物語もまた、幼児向けでありなながら、一緒に見るだろう親たち、すなわちオトナに対しても含蓄あるメッセージが込められているような気がする。

2012年1月30日

気になる出処不明写真の共有


Terrace Field Yunnan, China by Jialiang Gao (From Wikimedia Commons)

美しい棚田の写真がFacebookで目に止まったのでシェアしたところ、たくさんの「いいね」というフィードバックがあった。ちょっと気になり、改めて写真説明を見直したところ「Polja pirinca - Yunnan, Kina」とあり、翻訳ツールを使ってみたらセルビア語で「中国雲南省の水田」という意味であることが分かった。ShATROというページの写真アルバムに掲載されているのだが、撮影者の名前がわからない。試しにグーグルの画像検索にかけてみたところ、フリーユース・メディア「ウィキメディア・コモンズ」に登録されてる画像であることが判明した。2007年の第2回ウィキメディア・コモンズ 「年間画像大賞」コンテストの優秀作に選ばれているもので、撮影者はJialiangGao氏。さらに検索を続けると、雲南省元陽の棚田を空撮したものであることが分かった。ドイツのサイトPodCast.deには「この棚田は、この場所の少数民族ハニ族によって、何世紀にも渡って維持されてきました。彼らの独自の伝統様式を動画で見てみよう、約12万ヘクタールもの棚田が、チベット高原に広がっています。長い時間をかけて、この険しい山肌をこつこつと開墾してきました」という詳しい説明がついている。ウィキメディア・コモンズの履歴を見ると95のサイトにリンクされているし、相当数のダウンロードが行われたようだ。転載可の画像なので、ネットを一人歩き、Facebookに流れ着いたと想像される。FacebookやGoogle+などのソーシャルメディアには興味深い写真がたくさん掲載されているが、出処不明の作品が多いという感触を私は持っている。優れた写真が広く流布することは良いのだが、著作権という観点に立つと、疑問符を打たざるを得ないケースがいささか気になる。安易な転載やシェアは避け、少なくとも作者が分かるものだけを流用すべきだと痛感した次第である。

2012年1月27日

コダクロームの思い出


Cayar Beach, Senegal  March 1976 LeicaM4 Elmarit28mmF2.8 Kodachrome64

歳を重ねるとすべての記憶が曖昧になるが、1972年のことはいろいろ憶えている。朝日新聞神戸支局から同東京本社出版写真部へ赴任したが、2月、長野県軽井沢町で起きた「あさま山荘事件」の現場に放り込まれたからだ。いつかこの取材について記述したいが、今回はちょっと脇道に逸れる。新聞から週刊、月刊誌の仕事に変わったわけだが、当時の雑誌取材のカラーフィルムはコダックのエクタクロームが主流であった。しかし私は好んでコダクロームを使うことにした。外式、つまり現像時点で染料を入れるシステムで、従って処理は東洋現像所など一部に限られていたし、時間もかかり、報道にはむしろ向いていないフィルムだった。それでも使ったのは、色調が好きだったし、耐変褪色性に優れていたからだ。ナショナルジオグラッフィック誌のスタッフカメラマンが多用していたことも印象に残っている。ポール・サイモンの「コダクローム」がヒットしたのは1973年だが、この曲の影響を受けたから、というと嘘になる。ライカとコダクローム、この組み合わせは私にとって究極の存在といっても過言ではなかった。この二つが自分の手元から離れるとは夢にも思っていなかったのだが、先日当ブログに「崩壊の危機に追い込まれたコダック王国の衝撃」で触れたように、富士フイルムが1990年3月に発売したベルビアがコダクロームを駆逐する事態になったのである。ベルビア開発に携わった技術者から「外式を作る技術を持っているが、あえて内式にした」という説明を受けたのを思い出す。耐変褪色性に関してはコダクロームに十分対抗できるということだった。そのコダクロームの製造打ち切りをコダックが発表したのは2009年6月だった。そして2012年1月、コダックそのものが瀕死状態にある。

2012年1月22日

英文ブログをリメイク


昨年秋、英文ブログの写真を大きく掲載するために引越した。旧ブログをはそのまま削除せずに残してあったが、やはり活用しようということで、リメイクして「Kyoto Photo Press」を新たに立ち上げた。この日本語ブログと合わせると3サイトになってしまった。といっても表題通り主に写真情報を伝達するだけなので、余り手間はかからないと思う。第1回はリー・ジェフリー氏によるホームレスのポートレート作品の紹介である。