2025年3月22日

イーロン・マスクに反発する電気自動車テスラ不買運動が拡大

Boycott Tesla
不買運動によって下降したテスラの株価

ソーシャルメディア上で #TeslaTakedown(テスラを叩きつぶせ)というハッシュタグで、ブランド化された電気自動車テスラに対する抗議活動が拡大している。もちろん、抗議行動は、連邦政府を引き裂き、混乱と破壊を残している。基本的には影の大統領ではない自分自身を、第二次ドナルド・トランプ政権にインストールすることに成功したイーロン・マスクへの反応である。多くの人々がこの状況に深く不満を持っている。そして、マスクは選挙で選ばれた政治家ではなく、ある意味では自動車のセールスマンであるため、不満や怒りを抱えた多くの人々は、彼の権力と富の最も目に見えてアクセスしやすい象徴、つまりテスラそのものに狙いを定めているのである。現在、テスラのショールームや急速充電ステーションでは毎週末、抗議活動が行われており、その規模は大きくなるばかりで、警察の存在や政府からの起訴の脅威を引きつけている。ドナルド・トランプ大統領とパム・ボンディ司法長官は、テスラの車両や所有物を狙った暴力行為は、国内テロとして起訴されると述べている。実際には特定の連邦国内テロ法はないが、ご存知の通り、まさにトランプ流である。

protest demonstration
カリフォルニア州パサデナのテスラ販売店の前でイーロン・マスクに対する抗議デモ

いずれにせよこれらの抗議行動は確かに機能しているように見える。テスラの株価は下落し、新車の登録台数は減少し、単に所有するだけでも多くの人々にとって不快なほど政治的なものになっている。また、某人気インフルエンサーは、サイバートラックのような車両は単にあまり良くないと指摘し、テスラの出荷日を逃したことや、自動運転技術の能力に関する大々的な主張があまり持ちこたえられないことを指摘している。そして誇大広告が十分に薄れれば、テスラ自体を破壊する可能性がある。 結局のところ、その高騰する株価は完全に誇大広告に基づいているのであるから。多くのことが起こっていて、話は急速に変化している。しかし、その全体像、つまりテスラの「神話」と呼ぶものと現実との間の断絶、そしてその現実が今、世界的な抗議運動にどのように現れているかは、テスラの次の章の決定的な物語となりつつある。しかし万が一倒産に追い込まれても億万長者のイーロン・マスクはビクともしないと思われる。抗議デモの主催者が3月29日に全277箇所のテスラのショールームと、同社が構築し運営する電気自動車の急速充電ステーションで500回のデモを行うよう呼びかけているという。下記リンク先は Vox Media が運営するアメリカ合衆国の技術系ニュースサイト及びメディアネットワークのザ・ヴァージ(The Verge)による詳細な記事である。

tesla  Calling demonstrations at the Tesla showrooms and Supercharger stations on March 29th

0 件のコメント: