2020年11月25日

ホワイトハウス報道官ケイリー・マケナニーの影響力

娘のブレイクを抱いたケイリー・マケナニーと家族(2020年5月1日)

ホワイトハウス報道官のケイリー・マケナニーには、ソーシャルメディア Twitter のフォロワーがなんと620万人、Parler のフォロワーが120万人ついている。最初の誕生日である11月25日が近づいたため、両サイトに #BabyBlake のハッシュタグをつけて娘のブレイクの写真を掲載している。トランプ大統領が彼女を4人目のホワイトハウス報道官に指名したのは2020年4月だった。マケナニーは公式のブリーフィングで記者の質問に答えることで、就任後10ヶ月間、一度も記者会見を開いたことがなかった、前任者のステファニー・グリシャムよりも目立つ存在となり、またたく間にその地位を確立しのである。彼女の履歴を追ってみよう。ハーバード大学法学部を卒業した後、CNN テレビの政治コメンテーターになる。ソーシャルメディア上で、バラク・オバマ前大統領を常に批判していたことで有名になったのだが、リベラルな CNN でどのような発言をしていたのだろうか。共和党全国委員会のスポークスマンや、大統領の再選キャンペーンの全国報道官を務めたのだが、彼女の私生活が一般の好奇心をかき立てたようだ。

ギルマーティンとマケナニーは2017年11月に結婚した

2017年11月に結婚したのだが、その相手がプロ野球選手のショーン・ギルマーティンだったからである。2人はギルマーティンがニューヨーク・メッツのルーキーだった2015年から交際していたという。マッケナニーが初めての公式記者ブリーフィングを行った日、ホワイトハウスで娘を披露する。そしてフェイスブックに「娘のブレイクとこの日を共有できることは、とても特別なことです。演壇からマリンワンまで、アメリカ国民に仕え、トランプ大統領の偉大な仕事を分かち合えることを光栄に思います!」と綴ったのである。最近、彼女は Parler に次のような一文を寄せている。

I will never forget listening to these lyrics alongside our GREAT President Trump 2 weeks before the Election... "So I yield to You and to Your careful hand When I trust You I don't need to understand... Jesus, bring new wine out of me." (November 20, 2020)

曰く「選挙の2週間前に偉大なるトランプ大統領と一緒に、この歌詞を聴いたことを決して忘れることはないでしょう... "だから私はあなたにひれ伏し、あなたの御手にすべてを委ねます。あなたを信頼するとき、私は全てが分からなくていい... イエスよ、私の中から新しいワインを出してください"」云々。引用された歌詞はペンテコステ派のヒルソング教会の讃美歌 "New Wine"(新しいワイン)である。本当に一緒に聴いたかどうかは知るよしもないが、これはトランプ信奉者でなくてもグッと来そうだ。ソーシャルメディアで莫大な数のフォロワーを持っているし、影響力を持った言葉ではある。次期バイデン政権も、戦闘型ではない彼女のような報道官が欲しいのではないだろうか。下記リンク先のワインポスト紙に、メディア評論家のエリック・ウェンプルが「トランプが得ることができる最高のスポークスマン」という論評を寄せている。もしも彼女がリベラルで、反トランプの論陣を張ってくれていたら、というのは夢のまた夢の仮定で終わりそうだ。

news  Kayleigh McEnany is the best spokesperson Trump can get | The Washington Post

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