左の写真を当ブログにポストしたが、同時に Facebook の American Roots Music で紹介したところ、パトリック・ラドゥーがカラー化してくれた。日本では幕末から明治にかけて「彩色写真」が流行った。モノクロ写真に一枚一枚手作業で色を塗ったのである。現代ではAI(人工知能)によるモノクロ写真の自動色付け技術が開発され、数々のウェブサービスも登場してる。ラドゥーがこのサービスを利用したのか、それとも画像処理ソフトを使ったのか不明である。古写真のカラー化では、ロマノフ家最後の舞踏会の一連の写真を処理した、モスクワ教育学外国語研究所の元教授で、ドイツ語翻訳者のオリガ・シルニナが有名である。彼女はアドビ社の画像処理ソフト Photoshop で作業、写真を彩色するのに丸一日かかったそうである。写真術がカラーから始まったならどうなっただろうか、ふとそんなことを考えることがある。先駆者たちはモノクロ写真が現実と違うので、その彩色に力を注いできた。彩色写真を見ると、時計の針が早回りしているような錯覚を覚える。
シンガポール政府関係のテクノロジーを活用して開発されたオンラインサービス「ColouriseSG」を利用してモノクロ古写真のカラー化を試みた。上掲の写真がその結果だが、完璧とは言えないものの、ワンクリック、あっという間に処理できたことにいささか驚きを禁じ得ない。下記リンク先で試用できる。
Before and After |
ColouriseSG (Singapore) Colourise your black and white photos using AI technology
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