SARS 流行の時に購入した 3M 8210 N95 防塵マスク
写真は物置から出てきたマスクで、SARS(重症急性呼吸器症候群)流行の時に購入したものだ。住友スリーエムの製品で、粒子捕集効率が95%以上なので N95 マスクと呼ばれているそうである。昨28日の朝日新聞デジタル版の記事「新型肺炎、コンビニのマスクで防げる? 専門家に聞いた」が目に止まった。中国のソーシャルメディア上では「N95マスクでなければ意味がない」といった書き込みが連日流れ、ネット通販サイト「タオバオ」では偽の高性能マスクが出回り消費者の混乱を招いているという。それではコンビニで売っている普通のサージカルマスクではだめなのだろうか。海外で働く人に医療とセキュリティーのアシスタンスサービスを提供する「インターナショナルSOS」の葵佳宏医師によると
N95は0.3マイクロメートルの粒子を除去できるフィルターがありますが、新型コロナウイルスは0.1マイクロメートルです。フィルターの穴を通過してしまい、吸引を防ぐことはできません。という。「感染症を扱う頻度が高い医療従事者を対象に、N95とサージカルマスクを使って急性呼吸器感染症への罹患率を比較したデータがあります。両者に差はありませんでした。別の臨床試験でも、インフルエンザを含む罹患率の比較を行っていますが、N95が優位であったという結果はありませんでした。つまり、サージカルマスクをつけていてもN95をつけていても変わらないのです」という。結論から言えば、テレビなどでも報じられてるように、マスクに予防効果はない。くしゃみやせきで唾液の飛沫を周囲にまき散らさないため、他人を感染させないために着けると考えるべきだという。やはり手洗いを怠らないことが肝要なようだ。
住友スリーエムジャパン:呼吸用保護具に関するソリューション(マスクの知識)