2016年1月14日

マイクロソフト Internet Explorer の終焉

周回するIEの円環が外されたEdgeのロゴマーク

前回ポストした「マイクロソフト Windows10 導入顛末記」の文末に「Windows10にアップグレードして分かったのは、タイル状のスタートメニューと新しいブラウザEdgeを使えるようになったことぐらい」と書いた。元々Internet Explorer(以下IE)がインストールされていた状態でアップグレードしたので、デスクトップにそのショートカットアイコンが引き継がれた。しかし新しいWindows10マシンを購入してもIEが入っているという。EdgeがWindows10のデフォルトブラウザという謳い文句である筈なのに、2つのブラウザが同居した状態になっている。この辺りのことを日本マイクロソフトのプロダクトマネージャー、春日井良隆氏がEdge開発について 「HTM5L Experts.jp」で解説している。


曰く「Microsoft Edgeが最も大切にしているコンセプトは相互運用性、英語でいうところのInteroperabilityです。Google ChromeやApple Safari、Mozilla Firefoxとも相互に運用できるブラウザであること、一つのマークアップでPCはもちろん、スマートフォンやタブレットでも同じように描画され、動作すること、Microsoft Edgeはこの相互運用性を保つことを前提に開発されています」云々。要するにIEは古臭く、もはや時代に呼応してないということである。昨年8月、マイクロソフトは「2016年1月12日以降は各OSの最新版のIEのみをサポートする」と発表した。IE11が最後のメジャーバージョンとなることが明らかになっていて、セキュリティ対策などのマイナーアップデートは今後も行われるが、新機能が追加される予定はないという。ブラウザの市場占有率はグーグルのChromeがダントツで、IEは日本では例外的に高いが、世界レベルではかなり落ち込んでいる。まさに一昨日、IEはもはやその役割を終え、終焉したと言えるだろう。それでもWindows10から外さなかったのは、未だに使ってるユーザからの苦情を避けるためだろう。

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