2016年1月8日

ソニーのレコードプレーヤーが象徴するアナログ盤の完全復活


ラスベガスで開催中のCES2016で、ソニーがアナログレコード盤をハイレゾ音源にデジタル変換するレコードプレーヤー「PS-HX500」を発表した。大きな特長は一般的な44kHz/16bitのCD音質ではなく、PCM方式ならば192kHz/24bitのWAV形式で、DSD方式なら5.6MHzのハイレゾ音源として保存できることである。昨年3月初め、当ブログに「アナログLPレコード音源のデジタル化計画」という一文を寄せた。その当時導入を検討したのがデジタル出力し、それをUSBメモリに保存するプレーヤーだった。その時のプログにも書いたことだが、見た目が余りにもチャチで心もとない。しかもプレーヤーが2台になるのは置き場所に困るので見送り、手持ちのプレーヤーを活かし、オンキョーの「USBデジタルオーディオプロセッサーSE-U55SX2」を使ってアナログ音源のデジタル化をするシステムを構築した。従って今回発表されたソニーの製品に関しては、興味あるものの、導入は見送りたい。ただビニール盤(英語圏でのアナログ盤の呼び方)を持っているがプレーヤーがない、できればデジタル化したい、という人には格好の製品かもしれない。というのはフォノイコライザーが内蔵されていているし、パソコンに取り込むためのオーディオインターフェース製品などを一切必要としないからだ。無料で提供するソフトウェア「Hi-Res Audio Recorder」を使ってUSB経由でパソコンに保存、編集が可能だという。発売は春、価格は7万円前後になる予定だそうである。いずれにしてもアメリカを中心に、アナログ盤が完全に復活したことを象徴する新製品発表ではある。

YouTube  CES 2016: Sony's New Hi Res Turntable – PS-HX500 (First Look)

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