2016年1月18日

フェイスブックの「ひどいね」ボタンは「ひどい」か?

6種類になった共感ボタン

Facebookが共感ボタンを増やした。左から「Like」「Love」「Haha」「Wow」「Sad」「Angry」だが、日本語では「いいね」「超いいね」「うけるね」「すごいね」「かなしいね」「ひどいね」となっている。これに対して様々な反応があるようだが、意外なことに「ひどいね」は必要ないという意見があるようだ。例えば東スポWebは16日、早速「フェイスブック『ひどいね』ボタン トラブル加速の原因に」という記事を掲載した。ITジャーナリストの井上トシユキ氏によると「FBの意図は『ひどい目に遭ったね』とかそういう感情表現にあったと思います。しかし、実際は『ひどいね』を押すことが『お前なんか嫌いだ』『調子に乗るな』という意味合いで使われるのは間違いない。一般人相手ならイジメにつながるし、著名人はすぐに炎上しやすくなるでしょう」という。普段嫌ってる著名人相手ならその可能性があるが、一般の人々に対してこのような使い方を果たしてするだろうか。例えば友だちのAさんが「素晴らしい天気だ」と書いたとすると、わざわざ「ひどいね」というボタンを押すことはないだろう。ところが「○○原発が再稼働した」という投稿に「ひどいね」という反応した場合、Aさんがひどいのではなく、原発再稼働がひどいという意味で、ターゲットが違うのである。これまではボタンがひとつで、例えば嫌なニュースに対し「いいね」は押し難かった。だから非公式の「Dislike」(やだね)ボタンを見かけることがあった。というわけで「ひどいね」を含め、投稿に対する反応の幅が広がったのは良いことだと思う。ただ日本語の呼び方には、いささか馴染めないものもある。物議を醸すとすれば日本語訳かもしれない。蛇足ながら「スタンプで手軽に感情表現できる『LINE』にFBは押され気味だったので、その対抗策としてボタンの種類を増やしたのでしょう」と井上氏はコメントしているが、LINEはアジアの一部の国で使われるだけ、世界規模のFacebookの対抗手段とは考え難い。

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