葵祭、京都で一番好きな祭だ。ここ数年、平安装束の女性と童女を撮ってきた。狙いは重ねの色目、つまり平安時代の配色美である。ゾーンプレートカメラなので当然ながら不鮮明な写真が出来上がる。今日もその狙いで出かけた。下鴨神社での社頭の儀が終わると、列を立て直して上賀茂神社に向かう、その合間に写真を撮った。お腰輿に乗った十二単の斎王代が現れた瞬間、気が変わって鮮明な写真が撮りたくなった。こんな時はレンズ交換ができる一眼レフがいいのだろうが、誰もいないのでX100で近づいて撮影。単焦点、ライカ判に換算すると35ミリだから、それなりに接近したことになる。今年の斎王代は聖心女子大3年の長瀬摩衣子さん、カメラを向けるとニコッと微笑んでくれた。
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