2013年5月10日

テハーノ音楽の歌姫リディア・メンドーサの切手発行イベント


アメリカ合衆国郵便公社が今月15日にリディア・メンドーサ(1916-2007)の切手を発売するが、これはその記念イベントのフライヤーである。第32回テハーノ・コンフント・フェスティバルの一環として、テキサス州サンアントニオのグアダルーペ文化芸術センターで開かれるが、お金があればぜひ駆けつけたいイベントである。テハーノ(Tejano)はスペイン語でテキサスを意味するが、テキサス州で生まれ育ったヒスパニック系住民のことを指す。そしてリディア・メンドーサこそテハーノ音楽の最初のスーパースターで「国境地帯のヒバリ」として知られている。とは言え、日本での認知度は低いようだ。特筆すべきは米国の商業レコードの黎明期、1928年にオーケーレコードが彼女の最初の録音をしていることだ。これはカントリー音楽の誕生の魁(さきがけ)となった、同レコードの敏腕ディレクター、ラルフ・ピアがテネシー州ブリストルで行った、カーター・ファミリーなどのヒストリカル・レコーディングのわずか翌年である。いかに彼女に音楽的才能があったかの証だろう。労働者階級のアイドルとして一世風靡、その人気は1980年代まで続いた。私のが記憶に残っているアメリカ合衆国郵便公社が発行したミュージッシャンの切手は、ロイ・エイカフ、レイ・チャールズ、ジョニー・キャッシュくらいだが、リディア・メンドーサの登用は画期的かもしれないし、これによって再認識されるに違いない。下記ビデオで彼女の歌とギターを聴くことがことができる。

YouTube  Lydia Mendoza: 2001 Folk Alliance International Lifetime Achievement Award Recipient

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