問題が多すぎるイーロン・マスクの Xを離脱して Bluesky のアカウントを取得したのは昨年の11月だった。ユーザー名を American Roots Music とし、アメリカのカントリーやブルーグラス音楽のディスク情報をポストし始めた。すべて英語で投稿しているので、アメリカ人と思われているかもしれない。現在のフォロワー数は 500 人弱である。他のソーシャルメディアと違うのは広告が流れてこないことである。テレビは受信料の問題があるが、コマーシャルがない NHK を視聴することが多い。Facebook など、ソーシャルメディアの広告も本当に鬱陶しい。タダだから仕方ないとは思うが、時にフィッシング詐欺サイトに誘導と想像される代物も散見するので油断できない。ところで今のところ Bluesky は広告がないが収益源はどうなっているか調べてみた。Bluesky は現在、主に投資家やベンチャーキャピタルからの資金提供によって運営されているという。2024年4月時点では、ドメイン販売サービスを収益源としていた。パソコンゲームを専門とするイギリスの月刊雑誌 PC Gamer によるとテック系の創業者や活動家の幹部は1月13日、成長する Bluesky を支える基盤技術である AT Protocol の開発資金として3,000万ドルを調達することを目標に、ソーシャルメディアに特化した新しい財団を設立したと発表した。Free Our Feeds を組織する「技術アドバイザーや管理者」は誰一人として見覚えがないかもしれないが、新しい財団を支持する公開書簡に署名した多くの人々を認識するだろうと。
すなわちウィキペディアの共同創設者ジミー・ウェールズ、俳優で活動家のマーク・ラファロ、作家のコーリー・ドクトロウ、ミュージシャンのブライアン・イーノなどである。Free Our Feed は、マーク・ザッカーバーグが最近、ファクトチェッカーを捨て、ヘイトスピーチの制限を緩和する動きを「マスクだらけ」と呼び、現在の形での Facebook と X を強く非難するところから始まっている。ただ Bluesky は将来的な手段として、クリエイター向けのサブスクリプションサービスやユーザー間の支払いサービスの導入を検討しているそうである。また、広告の導入についても検討中であり、ジェイ・グレイバー最高経営責任者は「今後も広告がずっと表示されないというわけではない」と述べている。 ただし、広告を採用する場合でも、ユーザーの意図に基づいた形で行い「ユーザーの注目」を商品とするモデルにはしたくないと強調している。さらに Bluesky は他のソーシャルメディアとは異なり、ユーザーデータをAIのトレーニング用に提供してライセンス料金を得ることはしないと明言している。 これらの方針から Blueskyはユーザー体験を重視し、広告やデータ販売に依存しない収益モデルを模索していることが伺える。下記リンク先は PC Gamer の記事「億万長者の支配からソーシャルメディアを解放するプロジェクト、マスクとザックに挑む計画」である。
Project to 'Free Social Media from Billionaire Control' plans to take on Musk and Zuck
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