2024年6月19日

ウィリー・メイズは米国プロ野球史上最高のオールラウンドプレーヤーだった

Willie Mays by Loomis Dean
Willie Mays by Loomis Dean, 1954

大谷翔平の活躍を中心に日本のマスメディアは連日のようにメジャーリーグのニュースを報道している。ところが6月18日に他界したウ ィリー・メイズについてはいささか寡黙気味であるのは何故だろうか。メイズは多くの人から野球史上最も優れたオールラウンドプレーヤーと考えられているアメリカのプロ野球選手である。通算3,283安打、660本塁打、338盗塁。首位打者1回、本塁打王4回、盗塁王4回、MVP2回という驚異的な成績を残した。1954年、ニューヨーク(後のサンフランシスコ)ジャイアンツのワールドシリーズ優勝に貢献した。メイズはその傑出したプレーに加え、陽気な性格でも知られていた。1931年5月6日、アラバマ州ウェストフィールド生まれた。メイズの父と祖父はともに野球選手だった。右打者と右守備のウィリー・メイズは16歳のときにセミプロ野球選手となり、 1948年にニグロ・ナショナル・リーグのバーミンガム・ブラック・バロンズに入団し、学校の期間中は日曜日のみプレーしていた。ナショナル・リーグ ニューヨーク・ジャイアンツは、 1950年にフェアフィールド工業高校を卒業した際にバロンズに契約金を支払った。マイナーリーグで2シーズン過ごした後、メイズは1951年にジャイアンツに移籍し、そのシーズンの終わりに新人王に選ばれた。

Willie Mays with teammates
Willie Mays with teammates Monte Irvin and Henry Thompson

これは野球界の伝説的な出来事である。ジャイアンツはペナントレースではブルックリン・ドジャースに大きく遅れをとっていた。メイズと他の選手たちの素晴らしいプレーにより、ジャイアンツはシーズン最終日にドジャースと順位を並べ、ナショナルリーグ優勝をかけた3試合のプレーオフは、ジャイアンツのボビー・トムソンが放った「世界に響き渡った一発」として知られるホームランで勝利した。1954年ワールドシリーズの第1戦で、ニューヨーク・ジャイアンツのウィリー・メイズがクリーブランド・インディアンスを相手に伝説的なキャッチをした。メイズは、まずその華麗なジャンプキャッチやダイビングキャッチで有名になったが、その後は打者としての地位を確立した。陸軍での勤務(1952~54年)の後、ジャイアンツに復帰し、1954年には打率(.345)でリーグトップとなり、41本のホームランを打った。その年、チームはワールドシリーズに進出し、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)との第1戦で、メイズは伝説的な肩越しキャッチを決めた。ジャイアンツは4対0でシリーズに勝利した。1966年、ジャイアンツ(1958年にサンフランシスコに移転)と2年契約を結び、当時の野球選手としては最高額の年俸を得た。1972年のシーズン途中でニューヨーク・メッツにトレードされ、1973年シーズン終了後に引退した。

Standing With Crowd Of Fans
Willie Mays Standing With Crowd Of Fans, Polo Grounds, New York City

選手生活の後半は主に一塁手として内野でプレーした。通算本塁打数は660本、打率は.301だった。メイズは通算3,293安打を記録し、通算3,000安打以上を記録した数少ない選手のひとりとなったのである。そして1955年、1962年、1964年から1965年にかけてリーグ最多本塁打を記録した。1957年から1968年12年まで連続でゴールドグラブ賞を獲得し、22シーズン中20シーズンでオールスターに選ばれた。選手引退後、メイズはパートタイムのコーチを務め、メッツの広報活動も行っていた。1979年、メイズは賭博問題に関係する会社の広報職に就いたため、ニューヨーク州クーパーズタウンの野球殿堂入りを果たしてからわずか3か月後に野球関連の活動を禁止された。1985年に禁止は解除され、1986年にメイズはジャイアンツのフルタイム特別補佐官となった。自伝「Say Hey」(1988年)はルー・サハディと共著。2015年、メイズは大統領自由勲章を授与された。2024年6月18日、カリフォルニア州パロアルトのケアハウスで心不全のため死去、93歳だった。前日、彼はカリフォルニアに留まり、その週の後半6月20日にリックウッド・フィールドで行われる MLB のジャイアンツ対カージナルス戦には出席しないことを選んだと、最後の公の声明を発表していた。

Major League Baseball  24 amazing Willie Mays stats: MLB.com is republishing this story after Willie Mays passed

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