アフリカやインドなど、かつて撮影した写真の Photo CD を数枚持っている。Photo CD とは、'90年代にコダック社がフィリップ社と開発した、ネガ、ポジなどの写真フィルムを、安価にデジタル化し CD にしてくれるサービスで、富士フイルムでも提供していた。当時は、まだデジタルカメラが普及しておらず、かつフィルムのスキャンをラボなどに依頼すると高額だった。35mmフィルムのみの対応で、品質も素晴らしいとは言えないながら、写真のデジタル化を安価に容易に可能にしてくれた便利なサービスだった。最近、その Photo CD から画像を取り出す必要に迫られた。しかし CD に保存された PCD ファイルは、画像処理ソフトの定番ソフト、アドビ社の Photoshop では開かない。現在対応している画像ビューアは次の通りである。
- Macintosh:ToyViewer
- Windows:XnView or IrfanView
かつて IrfanView(イルファンビュー)を使ったことがあるので援用できるか調べてみた。IrfanView は、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でオーストリア在住の Irfan Skiljan(イルファン・スキリャン)が開発した Windows 用の画像ビューアである。初版が1996年と古いので、Windows 11 に対応しているか気がかりだったが、最新版 Ver 4.66 が2023年12月20日にリリースしたばかりと分かった。そこで早速 Windows 用のオンラインソフトウェアを紹介するウェブサイト「窓の杜」で64bit版をダウンロードした。
ここで注意しなかればならないのは「16Base」の2048×3072ピクセルのファイルをブラウズして開くには、別途 IrfanView PlugIns のインストールが必要であることだ。そうでなければ「Base」の512×768ピクセルにしか変換できない。必要なら日本語化モジュールもダウンロードしたら良いが、例えば最新バージョンで導入さたダークモードやテキスト回転機能など新機能追加するには、英語モードに戻す必要がある。この点も留意すべきだろう。なお Photo CD 丸ごと1枚、100コマの写真の一括処理はできず、1コマずつ変換する。やや面倒なようだが、サムネイルを頼りに写真を選択した。それにしても捨てる神あれば拾う神あり、諦めずに挑戦してよかった。アフリカの旅の写真が蘇り、懐かしくも楽しい作業だった。
IrfanView Official Homepage | One of the Most Popular Viewers Worldwide | Irfan Skiljan
0 件のコメント:
コメントを投稿