2022年4月18日

イーロン・マスクが Twitter 敵対的買収を目論む

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Elon Musk launches a hostile takeover bid for the Twitter © 2022 Pete Kreiner

テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスクは、現時点でソーシャルメディア Twitter の株の9.2%を保有し、同社の筆頭株主となっている。そのマスクが、同社の残りの全株式を購入すると提案している。いわゆる敵対的買収を目論んでいるのだが、BBCによるとマスクは米国証券取引委員会への提出書類の中で、Twitter に投資した理由について「世界中の言論の自由のためのプラットフォームとなる可能性を信じており、言論の自由は民主主義が機能するための社会的要請であると信じています」「しかし投資をしてから、今のままでは同社が繁栄することも、この社会的要請に応えることもできないことに気づきました。Twitter は民間企業として生まれ変わる必要があるのです」と述べている。

これに対し Twitter は「毒薬条項(ポイズンピル)」と呼ばれる買収防衛策を導入すると発表した。マスクが自社の持ち株比率を増やすのを阻止する狙いがあり、両者の攻防が激しくなってきた。一方で Twitter は「会社や株主にとって最善の利益であると判断した場合、当事者と関わりを持ったり、買収提案を受け入れたりすることを妨げるものではない」とも表明、マスクと交渉する余地を残した格好だ。マスクは Twitter が買収提案を受け入れなかった場合、代替案があると明言している。詳細は明らかにしていないが、今後、対立がさらに深まる可能性もある。マスクは世界一の富豪で、推定保有資産は2190億ドル(約27兆円)だ。その大半は、電気自動車メーカー、テスラの株式保有による。また彼は航空宇宙企業スペースXを率いている。なお下記リンク先のニューズウィーク誌電子版に世界の富豪10傑が掲載されている。

Newsweek  Top ten billionaires: who is the world's richest person on the Forbes in 2022 | Newsweek

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