2021年5月15日

切手になった第二次世界大戦に従軍した日系アメリカ人兵士

USPS Stamp

アメリカ郵政公社は2021年6月3日、第二次世界大戦中にアメリカ軍に従軍した日系人兵士をデザインした記念切手を発売する。従軍した日系人兵士は約33,000人だった。日系人や日本人移民に対する収監政策が、1942年から終戦後の1949年に亘って実施された。アメリカ国民でありながら生まれ育った国ではなく、親の国に忠誠を誓っているという理由で、強制的に収容所に入れられたのである。旧日本海軍による真珠湾奇襲攻撃が残した影だった。兵士の他にも何千人もの二世が、太平洋戦域で軍事情報局(MIS)の翻訳者、通訳者、尋問者として活躍し、約1,000人が第1399工兵大隊に所属し、100人以上の二世女性が女性陸軍部隊に参加した。切手の絵柄は "Go for Broke" をモットーとした第442連隊戦闘団の隊員の写真をモチーフにしている。この写真は1944年にフランスの鉄道駅で撮影されたもので、切手は凹版印刷法で印刷されている。文字は日本の伝統的な縦書きを思わせるようにデザインされている。第442連隊戦闘団はヨーロッパ戦線に投入されたが、アメリカへの忠誠心を示すため、果敢に戦い、大きな戦果を上げた。それゆえに「やはり日本人は不気味」という逆の評価を受けてしまったという負のレガシーも見逃せない。

PDF  The 442nd Regimental Combat Team "Go for Broke" by Dylan W.(PDF file 1.80MB)

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