2021年5月22日

ウェブブラウザ IE がついに終焉を迎える

Web browser
老兵ブラウザ IE はただ消ゆくのみ

マイクロソフトの公式ブログによるとウェブブラウザ IE(Internet Explorer)はマイクロソフト Edge へシフト、そして Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022年6月15日にサポート終了するという。レガシーアプリを IE で使っている企業ユーザーに対し、後継ウェブブラウザ Microsoft Edge の「IEモード」を使うよう勧めている。IEモードは少なくとも2029年まではサポートするとしている。はサポート終了の理由として、Edge が古い ActiveX コントロールやレガシーウェブサイトもサポートするIEモードを備えていることや、Edge のセキュリティが強固であることなどを挙げている。IE は1995年から提供しているウェブブラウザだが、動作の重さやセキュリティ、技術の面での問題が生じるようになった。しかし今でもシェア率は高いようだ。日本で IE がメインのブラウザだったころに社内の基幹システムをIEと連携して作ってしまった結果、IE 以外のブラウザを使うのが難しくなってしまいブラウザを変更できないまま現在に至ってしまったということが大きな理由としてあげられる。そのため「ブラウザといえばIE」と考える方も一定数いるほど、日本の企業とIEは切っても切れない関係となってしまっているのである。

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日本国内ウェブブラウザシェアランキング(2021年1月)

しかし IE11 以前のバージョンのサポートが終了してること、また最新の HTML のタグにも対応していないものもあり、私も体験しているが、ウェブサイト制作においてはレイアウトが崩れやすいことから、他のブラウザに比べて注意すべき点が多いブラウザである。長く続いた IE の時代もついに終わりを迎えることになった。クラウドが普及し始めた2005年前後から、クラウド用のクライアントとしてのブラウザが見直され「W3C の標準規格に準拠した」ブラウザが次々にリリースされた。NetScape から生まれ育った Firefox のシェアが次第に伸び、グーグルからは Chrome がリリースされ、iPhone の普及とともにアップルの Safari のシェアも高まった。このような流れに押され、当初は HTML5 への取り組みに消極的だったマイクロソフトも、徐々に独自規格から標準規格に移行した。そしてついに IE をディスコンにし、Edge という全く新しい HTML5 対応ブラウザを Windows 10 に標準搭載したのである。

Microsoft  Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022年6月15日 にサポート終了

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