2019年11月26日

ニール・ヤングが Facebook をブロック


ニール・ヤングの公式サイト Neil Young Archives によると、ソーシャルメディア Facebook を使わないことにしたという。連邦最高裁判所の判事指名に、ブレット・カバノーを後押しした右翼団体のフェデラリスト協会とコミットしたのが理由rたしい。「ソーシャルメディアは、政治の一方または他方に明らかなコミットを行うべきではないと感じています」「報道とメッセージの真実性に関して読者を混乱させている」という主張である。拙ブログのエントリ―「危険なエコーチェンバー現象」で触れたように、もしニュースフィードのアルゴリズムによって表示される記事が、エコーチェンバー現象の要因となるとすれば、その責任は Facebook にある。ソーシャルメディアは、政治的に偏った情報を選択、恣意的に流すことが可能であるからだ。Facebook は10月25日、キュレーションされたニュース記事を表示するタブのテストを米国で開始すると発表した。


フェイク情報の拡散防止に取り組み、より信頼性の高い報道機関の記事を前面に押し出す上で有用な手段となると謳っている。しかしどの報道機関を選ぶかが問題で、極めて危険な胚芽を含んでいる。政権寄りの情報を流す可能性があるからだ。ところでニール・ヤングは米国の市民権申請をしているが、過去のマリファナ使用を理由に、トランプ政権の司法長官が許可を遅らせているようだ。彼はスターバックスもボイコットしている。遺伝子組み換え作物(GMO)の使用を明記する制度を条例化したバーモント州に対して、モンサント社が条例を差し止める訴訟を起こした。この訴訟にスターバックスが加わっているという主張である。これに感化された私はスターバックスに足を踏み入れることをやめた。一方、マーク・ザッカーバーグは、孫正義などと共に、ビル・ゲイツが組織した「画期的エネルギー連合」に名を連ねている。原子炉の研究開発を行っている企業などに資金提供する投資ファンドだ。この点は大いに気になるが、利用しながら Facebook を見守ろうと思っている。それにしても、Microrosoft、Softbank、Facebook、そしてさらに Google、Amazon と、問題の多い米国の IT 関連企業のいずれの網からも逃れられない自分に、忸怩たる思いを禁じ得ない。

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