2018年9月18日

ジョーン・バエズ 18 歳のレア写真

©Acervo de família. Joan Baez aos dezoito anos de idade. EUA, 1959.

写真はブラジル南東部ベロオリゾンテ在住の写真編集者フェルナンド・ラベロ氏が、Facebook に公開した若き日のフォーク歌手、ジョーン・バエズのポートレートである。1959年、18歳。1973年、チリ軍事クーデターの際にラベロ氏の弟ペドロが反乱軍に捕まる。バエズらの国際的な抗議運動で、3ヶ月後に解放されたが、そのオマージュだそうである。バエズは1941年、ニューヨーク州スタテン島のメキシコ系の家に生まれた。ピート・シーガーの影響を受け、彼の歌を歌うようになり、1957年にギブソンのギターを購入した。翌年、一家はマサチューセッツ州に移住、バエズはボストン郊外のケンブリッジで歌うようになった。1959年、ニューポート・フォーク・フェスティバルに出演、一躍有名になった。ハーヴァード・スクエアのフォーク歌手が結集したアルバム "Folksingers 'Round Harvard Square" の録音に参加、プロの道を歩み始める。翌年10月、ソロアルバム "Joan Baez" がヴァンガードからリリースされた。ラベロ氏は「家族のコレクション」とクレジットしているが、調べてみたところ、この写真は2014年4月、バエズの Facebook 公式ページに投稿されたものであることが分かった。プロのカメラマンが撮影したと思われるが、プリントそのものはネガフィルムの埃の痕跡が残っているので、レコード会社が配布したプロモーション用とは考えにくい。おそらく本人ないし家族が所有していたものだろう。埃は背後の壁の部分だったので、当ブログ掲載にあたり修正を施した。いずれにしても、初めて見る写真である。バエズは今年1月9日、77歳の誕生日を迎えたが、引退を決意して、さよならツアー "Fare Thee Well" を開始した。なおバエズにとって2008年以来の新作となる "Whistle Down the Wind" が、米国の公共ラジオネットワーク局「NPR」の公式サイトで全曲試聴可能となっている。

BlogJoan Baez: Fare Thee Well Abschiedstour - Live @ Paris Olympia on June 13, 2018

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