2017年2月6日

少女像を巡り深まる日韓の溝


끝나지 않은 이야기(終わっていない物語)

釜山の日本総領事館前に少女像が設置されたのを受け、日本政府が長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事を帰国させてから2月9日で一か月になるが、未だに帰任させていない。当初、外務省は早期の帰任を決めていたようだが、安倍晋三首相のツルの一声で、少女像が撤去されるまで復帰させないことにしたようだ。菅義偉官房長官が2月3日午後の定例記者会見で「慰安婦像のほうが分かりやすいという思いはする」と語り、少女像の名称を「慰安婦像」に統一するという意向を明らかにした。自民党内に「実際少女が慰安婦生活をしていたと思われる」という意見がくすぶっていたためらしい。これに対し韓国紙ハンギョレ新聞は2月4日付け電子版で「日本軍慰安婦のうち未成年者が多数いたことは、歴史的事実だ」と反論している。韓国では「平和の少女像」とも呼ばれ、戦争犯罪に対する平和祈念碑と解釈されている。この像を巡り、日韓関係の溝が深まるばかりである。その要因のひとつは、すでに書いたことだが、10億円を渡したのだから、もう済んだことだ、なぜ像を撤去しないんだと安倍晋三首相がゴネたこと。そして韓国側にも原因がある。一昨年末の日韓外相会談で、当事者である元慰安婦たちが全く知らないところで「日韓合意」を決めてしまったことである。いずれにせよ、日本が強硬姿勢を取るほど韓国側の反発も大きくなっているのが現状である。アニメーションは、2014年にフランスのアングレーム国際漫画祭で開催された、慰安婦問題をテーマとした韓国漫画企画展「枯れない花]で公開されたもので、グーグルの動画共有サイト YouTube では、74万を超えるの閲覧数を記録している。

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関西大学研究ノート:アングレーム国際BDフェスティバル韓国漫画展「枯れない花」にみる場と展示の政治性

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