安倍晋三首相が参院代表質問で「訂正でんでんというご指摘はまったく当たりません」と答えたそうである。つまり「云々」という漢字が読めず、でんでんと読んだというのである。朝日新聞社の取材に対し、首相官邸幹部が「云々」と「伝々」はよく似ているから間違えたのでは、と庇ったそうだが、そもそも「伝々」ならどう考えても意味不明だし、実に苦しい言い訳である。これを知った多くの人たちが、副総理である麻生太郎財務大臣が、首相時代に「頻繁(ひんぱん)」を「はんざつ」、「未曾有(みぞう)」を「みぞうゆう」、「踏襲」(とうしゅう)を「ふしゅう」と誤読して失笑を買ったことを思い出したに違いない。例えば「侃々諤々(かんかんがくがく)」「磊磊落落(らいらいらくらく)」といった所謂(いわゆる)難読漢字とは違う。この国の首相に最高の知性を求めるわけではないが、やはり低い知性であっては困る。一般的な常識を持っていれば読めるはずの漢字を読めない今の首相に知性を感ずることができない。
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