2016年11月27日

音盤パッケージの魅力


着せ替えコラージュ(クリックで拡大)
アナログLPレコードのジャケットは約31センチ四方もあり、嵩張って置き場に困ることがある。しかしその大きさゆえ、写真やイラストを楽しむことができる。カントリー系はおおむね演奏者のことが分かるが、他ジャンルの場合、ジャケットの出来具合で判断することが多かったことを思い出す。CDに移行してから、その魅力が半減した。気のせいか凝った写真やイラストが減ってしまったようだ。面積が小さいので、ライナーノーツもちゃんとしたを作ろうとするとページ数が増えるので、簡素化されてしまったように感ずる。ところが昨今では音楽のストリーミング配信システムが跋扈、CDなどの物理メディアが売れなくなってきたという。その要因はスマートフォンの普及だと思われるが、音楽産業の形態に大きな変化が起きていることは事実だろう。それでも CD 売り上げに関しては、日本はまだマシな方だそうだが、世界レベルでは2014年にデジタルメディアが物理メディアを超えてしまったという。私はインターネットラジオはよく聴くが、音楽ファイルをダウンロード購入したことはないし、今年9月に日本上陸を果した Spotify のようなサービスと、今のところ契約する気はない。やはり古い人間なのだろうか、どうせお金を出すなら、物理的なパッケージがないと落ち着かないのである。ところで写真は最近購入した「The Complete Trio Collection」で、ドリー・バートン、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタットによる CD パッケージである。広げるとご覧のように、三人の写真をあしらった三面鏡仕立てになっている。三人の着せ替えコラージュも面白い。プラスティックケースではなく、環境に優しい紙ジャケットなのも好ましい。久しぶりに好感を持った音盤パッケージ、3枚組で1,950円、お勧めのコレクターズアイテムである。

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