2012年4月29日

世界ピンホール写真デーは京都タワーをバックにセルフポートレイト

Self Portrait on WPPD 2012  Kyoto Railway Station Square  Sony NEX-5 + Zoneplate  JR京都駅前広場

きょう4月29日は「世界ピンホール写真デー(WPPD)」ということで、ゾーンプレート付きのデジタルカメラを手に出かけた。セルフポートレートを撮ることは決めていたが、場所は一瞬迷った。散歩コースである平野神社にしようかと思ったが、結局バスに乗ってJR京都駅前に出た。前に渡辺チカラさんのイラスト「京都タワー」について書いたことを思い出したからだ。昭和39(1964)年、東海道新幹線開通とほぼ同じ時期に開業したこのタワーは、建設計画に対し侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論があり、京都の景観論争の原点になったものである。かつて京都のランドマークといえば、送り火で知られる大文字山(如意ヶ岳)や東寺の五重塔であったが、今やこのタワーがその役割をはたしている。そういえば最近見た反原発集会のフライヤーにもこのタワーがあしらわれていた。というわけで2012年の京都に相応しい場所で撮ることにした。写真手前のイーグルスの帽子は昨年急逝した旧友・伊藤敬一君の形見である。伊藤君の死についてはこれまた当ブログに「疾風の70年代を共有した伊藤君とQ-BLICKの思い出」という一文を寄せた。今年の世界ピンホール写真デーのショットは思い出が詰まった一枚になったようだ。

オンラインギャラリーに登録された私の写真:http://www.pinholeday.org/gallery/2012/index.php?id=52

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