The front page of the New York Times on August 8, 1945
写真は1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されたグアム発のニュースを伝えた、ニューヨーク・タイムズ紙8月8日の第一面である。ヘッドラインには「広島の60%が消え去られた」とある。同紙の紙面アーカイブ閲覧システム「TimesMachine」のサンプルとして公開されているもので、8月8日付け紙面の全40ページを無料で閲覧することができる。爆弾投下後数時間で撮影された写真を注意深く研究したスパーツ将軍の発表は、宇宙の力を駆使し日本軍に向けられたこの新しい秘密兵器の恐るべき破壊力を明らかにした」とニューヨーク・タイムズ紙は米戦略空軍の司令官に言及して書いた。1945年8月8日、ニューヨーク・タイムズ紙は広島への原子爆弾投下を一面で次のように報じた。
(原文)General Spaatz’s announcement, based on a careful study of photographs taken a few hours after the bomb had been dropped, made clear the terrific destructive power of this new secret weapon, which has harnessed the power of the universe and turned it against the Japanese,” The Times wrote, referring to the commanding general of the United States Strategic Air Forces.Here is how Captain William S. Parsons, a crew member on the Enola Gay, the plane that dropped the atomic bomb on Hiroshima, described the immediate aftermath:“I heaved a sigh of relief because I know the bomb was a success. We felt the first concussion about one minute after the bomb hit, and within another minute or two a great black cloud of boiling dust and churning debris was 1,000 feet off the ground and above it while smoke climbed like a mushroom to 20,000 feet. A few fires were visible around the edges of the smoke, but we could see nothing of the city except the dock area, where buildings were falling down.
First atomic bomb was dropped on Hiroshima, August 6, 1945
(抄訳)爆弾投下後数時間で撮影された写真を注意深く研究したスパーツ将軍の発表は、宇宙の力を結集し日本軍に逆らったこの新しい秘密兵器の恐るべき破壊力を明らかにした」と、ニューヨーク・タイムズ紙はアメリカ戦略空軍の司令官に言及して書いている。広島に原爆を投下した飛行機、エノラ・ゲイの乗組員、ウィリアム・S・パーソンズ大尉は、投下直後の状況を次のように描写している。「爆弾が成功したとわかり、安堵のため息をついた。爆弾着弾から約1分後に最初の衝撃を感じ、それから1、2分以内に、沸騰する塵と渦巻く残骸の巨大な黒い雲が地上1,000フィート上空に達し、煙はキノコのように20,000フィートまで上昇した。煙の縁にはいくつかの火が見えたが、建物が倒壊している埠頭エリア以外、街の様子は何も見えなかった。
第3面に「最初の原子爆弾が月曜、日本の広島市の4.1平方マイル(10.6平方キロメートル)を消し去った」など原子爆弾に関する記事が載っているが、前後の紙面には女性ファッションのイラストが満載されているなど、およそ戦時下と思えぬ紙面となっている。下記リンク先はニューヨーク・タイムズ紙のハンナ・ビーチ記者が広島からリポートした、同紙2025年8月5日付け記事「80年前に日本にやって来た核による毀滅」です。

0 件のコメント:
コメントを投稿