スマートフォンや書籍など、手元の文字が読みづらくなったので、一昨年の秋にした白内障手術の合併症かなとネットで調べてみた。一番怖そうなのが、外傷や継時的変化で「眼内レンズがズレたり落下した」など問題が起きることである。このような場合は眼内レンズを抜去したり、交換を行うことがあという。白内障手術時、眼内レンズは水晶体の嚢(袋)に挿入する。水晶体はチン小帯と呼ばれる細い多数の繊維でその周辺組織に支えられているだけなので、加齢や外傷などにより、このチン小帯が断裂することがありある。その結果、眼内レンズがズレたり目の奥に落下します。このような場合も眼内レンズの摘出や入れ替えなどを検討する必要がある。ケースにもよるが、初めての白内障手術後、眼内レンズが水晶体内に癒着していない間(およそ1ヶ月以内)であれば、眼内レンズの摘出や入れ替えといった再手術が比較的安全に行うことが可能であr。しかし、手術をしてから時間が経ってしまうと水晶体に眼内レンズがくっついてしまうため、入れ替えがかなり難しくなるという。
さらなる問題点は保険適用外なので、高額の治療費がかかることである。ただ眼内レンズがずれると、視力低下、視界の歪み、光過敏、飛蚊症、視野欠損などの症状が現れることがある。特に、術後に急に見えにくくなった場合は、眼内レンズのずれや脱臼の可能性があるというから、私の場合はこれに該当しないようだ。もうひとつの合併症は後発白内障である。視力低下をはじめ、目のかすみやモノがぼやけて見えたり、光をまぶしく感じるなど白内障と似たような症状が出る。字面から白内障の再発をイメージしかねないが、白内障の再発ではない。治療は外来で行えるレーザー治療で短時間かつ痛みもなく終わるという。私の場合はこれじゃないかと思い、いや思い込んで京都大学附属病院で調べてもらった。まず視力検査、眼圧測定、そして角膜内皮細胞を検査するスペキュラ(角膜内皮細胞検査)をした。主治医の診察によると「問題はない」という。ネット情報に翻弄されたことを恥じたが、老眼鏡を新しく作ることを勧められた。帰路、眼鏡店によって新しい眼鏡を発注した。

0 件のコメント:
コメントを投稿