2022年5月8日

テレグラムを使用してロシアでのメディア検閲をかわす

Logo of Telegram
紙飛行機をデザインしたテレグラムのロゴ

ロシアによるウクライナ侵攻から2ヶ月以上が経過した今日、カタールのドーハにある、24時間放送の衛星テレビ局アルジャジーラ英語版によると、オンライン学生雑誌 DOXA の20人のジャーナリストのほぼ全員がロシアを離れるか、報道を停止している。BBC Russian、Dozhd Television、Moscow Times など、他の独立系メディアのモスクワ在住の150人以上の記者や編集者も同様である。ロシア政府は3月上旬「ロシア軍に関するフェイク」を最高15年の禁固刑に処する法律を導入した。その「フェイク」にはウクライナの情報源を引用することや、政府が認めた「特別作戦」ではなく「戦争」という言葉を使うことなどが含まれる。4日間にわたりほぼノンストップで戦争を報道した後、ロシアの侵攻を支持する友人や親戚とどう話をするかという投稿がソーシャルメディアで拡散され、DOXA のウェブサイトはロシア政府の規制機関によってブロックされた。そしてその後、ロシアの独立系メディア20数社がブロックされたり、放送を停止されたりしているという。対話アプリのテレグラムは、ロシアの独立系メディアにとって常に重要な配信チャネルとして機能してきた。

DOXA

ロシア軍によるウクライナ侵略が始まって以来、このテレグラムは極めて重要になった。ロシア出身のパーヴェル・ドゥーロフ氏により立ち上げられた対話アプリで匿名性が高いのが特長である。非営利で広告がない。モスクワの裁判所は3月21日、米メタを「過激派組織」と認定し、メタが運営するフェイスブックや写真共有アプリのインスタグラムなどの国内事業禁止を支持する判断を下した。ロシア人はメタに対するブロッキングにもかかわらず、テレグラムは多くの人が検閲されていないニュースを入手するための最初の選択肢となった。2月24日から3月20日の間に、ウクライナではほぼ100万回、ロシアでは250万回以上、このアプリがダウンロードされた。テレグラムのインターフェースは、ツイッターやインスタグラムよりもはるかに長い文章を公開できるため、外部リンクをクリックすることなくニュースを読むのに便利であるからだ。下記リンク先のテレグラム公式サイトから [Android] [iPhone/iPad] [PC/Linux] [macOS] 版をダウンロードすることができる。

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