米国伝承音楽の至宝、ドク・ワトソン(1923-2012)のファースト・レコーディングを収録した CD アルバム "Live At Club 47" (Yep Roc Records) が2月9日(日本は2月16日)にリリースされる。Club 47 は1958年にマサチューセッツ州ケンブリッジに創設されたフォーク音楽のクラブで、マウント・オーバン通47番地にあったためこの名がついたようだ。その後、パーマー通に移転したため、Club Passim と改名された。このクラブでジョーン・バエズ、ショーン・コルヴィン、ボブ・ディラン、トム・ラッシュ、ジョニ・ミッチェル、スザンヌ・ヴェガ、マディ・ウォーターズ、ジミー・バフェットなど、多くのフォーク・ミュージシャンが来訪演奏した。ドク・ワトソンのライブ録音は1963年2月10日、40歳の時に行われたが、今回のリリースはこの日付に合わせたものである。収録曲は次の通り。(** は未リリース曲)
Ralph Rinzler (mandolin/harmony vocals) Tracks 15, 16.
アルバムには未発表の4曲を含め、ドクがお気に入りのカーターファミリー、フランク・ハチソン、チャーリー・プール、およびマール・トラビスの曲が収録されている。そのうち5曲でグリーンブライヤー・ボーイズのジョン・ヘラルドとラルフ・リンズラーが共演している。クラブでの成功により、1963年のニューポート・フォーク・フェスティバルに出演、翌年にはソロアルバムをリリースした。ドクを世に送った立役者はラルフ・リンズラーである。ジーン・リッチーやロスコ―・ホルコムなどもそうだったが、田舎のミュージシャンを「発掘」してフォーク・リバイバル・ブームを興したのは都会の若者たちだった。またマイク・シーガーらのニュー・ロスト・シティ・ランブラースが、実演によって20世紀初頭の商業レコードの遺産に脚光を与えたのも特筆に値するだろう。CDの購入予約をしてあるが、4月27日に発売されるアナログLPレコードも欲しい。
Doc Watson: Live at Club 47 (Yep Roc Records)
Live at NYC Schoolof Education |
- Wabash Cannonball – A.P. Carter
- The House Carpenter — Traditional
- I Wish I Was Single Again** – Traditional
- Little Darling Pal of Mine – A.P. Carter
- Train That Carried My Girl from Town – Doc Watson
- The Worried Blues –Traditional
- Old Dan Tucker** – Traditional
- Sweet Heaven When I Die – Claude Grant
- The Talking Blues – Chris Bouchillon
- Little Margaret** — Traditional
- Sitting on Top of the World – Lonnie Carter and Walter Jacobs
- Don’t Let Your Deal Go Down – Doc Watson
- Blue Smoke – Merle Travis
- Deep River Blues – Doc Watson
- Way Down Town (w/ Ralph Rinzler and John Herald) – Doc Watson
- Somebody Touched Me (w/ Ralph Rinzler and John Herald) – Doc Watson
- Billy in the Low Ground (w/ John Herald) – Traditional
- Boil Them Cabbage Down – Traditional
- Everyday Dirt – David McCarn
- I Am a Pilgrim – Merle Travis
- No Telephone in Heaven – A.P. Carter
- Hop High Ladies the Cake’s All Dough**–Traditional
- Little Sadie – Doc Watson
- Black Mountain Rag (w/ John Herald) – Doc Watson
- Blackberry Rag (w/ John Herald) – Doc Watson
- Days of My Childhood Plays – Alfred G. Karnes
Ralph Rinzler (mandolin/harmony vocals) Tracks 15, 16.
アルバムには未発表の4曲を含め、ドクがお気に入りのカーターファミリー、フランク・ハチソン、チャーリー・プール、およびマール・トラビスの曲が収録されている。そのうち5曲でグリーンブライヤー・ボーイズのジョン・ヘラルドとラルフ・リンズラーが共演している。クラブでの成功により、1963年のニューポート・フォーク・フェスティバルに出演、翌年にはソロアルバムをリリースした。ドクを世に送った立役者はラルフ・リンズラーである。ジーン・リッチーやロスコ―・ホルコムなどもそうだったが、田舎のミュージシャンを「発掘」してフォーク・リバイバル・ブームを興したのは都会の若者たちだった。またマイク・シーガーらのニュー・ロスト・シティ・ランブラースが、実演によって20世紀初頭の商業レコードの遺産に脚光を与えたのも特筆に値するだろう。CDの購入予約をしてあるが、4月27日に発売されるアナログLPレコードも欲しい。
Doc Watson: Live at Club 47 (Yep Roc Records)
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