国宝十一面観音菩薩立像
2017年10月25日(水)~11月13日(月)9:00~17:00 受付は~16:50
法華寺(奈良市法華寺町)0742-33-2261 http://www.hokkeji-nara.jp/
法華寺(奈良市法華寺町)0742-33-2261 http://www.hokkeji-nara.jp/
法華寺本尊十一面観音菩薩立像は、海龍王寺、不退寺とともに「佐保路の三観音」のひとつである。乾漆維摩居士坐像、木造仏頭、木造二天頭なども同時に公開される。1918(大正7)年にこの像に接した若き哲学者、和辻哲郎が「胸にもり上つた女らしい乳。胴体の豊満な肉づけ。その柔らかさ。しなやかさ。さらにまた奇妙に長い右腕の円さ。腕の先の腕環をはめたあたりから天衣をつまんだふくよかな指に移つて行く間の特殊なふくらみ。それらは実に鮮やかに、また鋭く刻みだされてゐるのであるが、しかしその美しさは、天平の観音のいづれにも見られないやうな一種隠微な蠱惑力を印象するのである」(岩波書店『古寺巡礼』1947年改定版)と絶賛し、後に広く一般に知られるようになった。
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