解散、選挙である。来年10月に消費税率を10%に引き上げると判断すれば、景気がますます後退する。だから先送りを表明したが、アベノミクスの失敗と採られ兼ねない。閣僚の政治とカネに関する疑惑の発覚が止まらない。これらの杞憂をご破算にしたいというのが首相の本音だろう。ところでNHK電子版によると、衆議院選挙のいわゆる勝敗ラインについて「自民党、公明党の連立与党によって過半数を維持できなければ、3本の矢の経済政策、アベノミクスも進めていくことはできない。過半数を得られなければアベノミクスが否定されたことになるから、わたしは退陣する」と昨日の記者会見で首相は述べたそうだ。今やアベノミクスを持ち上げているのは、アベノプレス化した読売や産経新聞などだけであって、多くのの経済アナリストたちは失敗したと分析しているし、景気低迷の冷たい風を肌に感じているというのが偽りのない生活実感なのである。それに自民・公明両党で過半数である238議席以上の獲得を目指すというのだが、これは90議席近くを失っても勝利だと言ってるに等しい。ハードルを低くして保身を謀ろうとする魂胆、まさに黒星を重ねても綱を放そうとしない横綱のようなものだ。安倍晋三の一人相撲に付き合わされる愚かさを、ひたひたと感ずる。
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