2014年5月27日

風刺漫画に斬られた安倍首相


英語のコミック(comics)に相当する日本語は漫画だが、カートゥーン(cartoon)も同じ日本語が訳語として使われていたらしい。欧米では子供向けのアニメーション作品を指し示すと共に、一コマの風刺漫画を意味することが多いようだ。かつて週刊朝日で山藤章二氏の「ブラック・アングル」を愛読していたが、最近は同誌を購読してしていないので、風刺漫画が視界から失せたような気がする。氏にとって故・田中角栄元首相は格好の素材だったと想像されるが、現政権の安倍晋三首相はどうだろうか。図書館でバックナンバーを閲覧しよう。ところで上掲のイラストはカナダ在住のトーマス・ウォン氏の作品で、「攻撃的な日本の首相安倍晋三」というタイトルがついている。我慢できず剣の鞘を抜こうとしている図柄だが、この漫画で斬られてるのは首相自身だと私は思う。似顔絵の神髄は誇張にあるが、この戯画は「異常な宰相」を見事に活写している。ウォン氏は1948年中国生まれ、香港の日刊紙で活躍した後カナダに移住した。現在は英国の新聞に、アジア・パシフィック地域の国際政治を風刺した作品を寄せている。

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