2014年5月18日

長時間露光は針孔写真機の得意技

清滝川(京都市右京区嵯峨清滝町)
Harman TiTan 4x5 Pinhole with Neopan 100 Acros

普通のカメラでも絞りを小さくしたり、NDフィルターを使ってフィルムの感度を落とせば、長時間露光ができる。ピンホールカメラは文字通り針孔、レンズに相当する部分の口径が小さいので、技巧を加えなくても長時間露光が強いられる。というより速いシャッターが切れないのだ。その特性を活かして動くものを撮る人が多い。例えば波が次々と打ち寄せる海岸でも、長時間露光すると海面が鏡のように平らになり、非日常的な作品ができる。写真は京都市右京区の清滝川で撮影したもので、露光時間は2分だった。長時間露光で注意する点は相反則不軌現象で、フィルムの感度が落ちる。その点、使用した富士フイルムのネオパン100アクロスは低照度長時間露光でも感度低下が少ないので、ピンホール写真向きと言える。ところで写真は自己表現の手段でもあるが、人を街へ、野へと誘ういうシステムでもある。その点が一番大事だと私は思っている。

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