2013年4月10日

花の写真は性と死のイメージ

Flowers Gallery Maronie, Nakagyō-ku, Kyoto with Fujifilm Finepix X100

仏花をテーマにした私のピンホール写真展「メメント・モリ」が無事終了した。タイトルはラテン語で「死を忘れるな」という意味だが、思いがけず一点購入していただいた。会場でお会いできず、お礼のメールを出したところ「作品から、あちら側の世界が、手が届くほど近くに感じられ、静かで穏やかな気持ちにさせていただきました」という返事をいただいた。供花は平安時代になると浄土信仰とともに一般化したが、やがて生け花に転嫁する。華道のルーツは京都の六角堂にあると言われているが、そういえば池坊の家元は同寺の僧侶である。私は長い間報道写真に携わってきたが、まさか花を撮るようになるとは思っていなかった。ひとつの転機はロバート・メイプルソープのランの写真を観てからだったと記憶している。エイズで他界した彼の花の写真には性と死のイメージが色濃い。花弁は植物の性器であり、艶っぽい。一方で死を連想させる。その点に気づいてから写真のテーマとして花鳥風月を避けていた私に内面変化を齎したといえる。次回の個展だが、花をテーマにした作品にするか、いったん休んで違うものにするか思案を始めたところである。ところで首都圏に友人が多いので、今回の写真展を秋の彼岸のころ東京でも開催できないか、会場の交渉を始めた。決定したら、当ブログでお知らせしたい。

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