2012年9月30日

ギルバート・ホワイト『セルボーンの博物誌』に癒される


釣りに関しては日本でも井伏鱒二や開高健などの優れたエッセーがあるが、野鳥に関してはこれといった書籍に出くわしたことがない。強いていえば高野伸二『野鳥を友に』(朝日文庫)くらいだろうか。ひょっとしたら見落としてる可能性もあるので少し調べようかと思っている。いわば「野鳥文学」ともいえる書籍に、W・H・ハドスンの『鳥と人間』『鳥たちをめぐる冒険』(いずれも講談社)がある。『ラ・プラタの博物学者』と共に私の座右の書だが、後者は文庫本になっているので手に取ることを勧めたい。さらに古典的名著として推薦したいのがギルバート・ホワイト『セルボーンの博物誌』(山内義雄訳・講談社学術文庫)である。岩波文庫から寿岳文章訳が出ているが、旧仮名遣いのため、本書のほうが読みやすいと思われる。

Gilbert White's House and Garden
ギルバート・ホワイト(1720 - 1793)は博物学者であるとともに、聖職者でもあった。セルボーンは英国のハンプシャー州の東端、ロンドンの南西約80キロメートルに位置する小さな村である。ここに生まれ育ったホワイトは牧師館に住み、村を歩いて野鳥などの生態を観察して二人の著名な博物学者ペナントとバリントンに届けた。いわば書簡集なのだが、自然への憧憬と畏敬、そして愛に満ちている。前述W・H・ハドスンに影響を与えたのは言うまでもないが、ファーブルの『昆虫記』など、自然観察文学の魁(さきがけ)をなした名著である。閉塞感が漂う現代社会だが、田園生活に誘う本書に癒される。なおホワイトは1755年に叔父の所有であったセルボーンの「ウェイク屋敷」に定住したが、現在は「ギルバート・ホワイトの館と庭園」として一般に公開されている。庭園の写真を見ると、その美しさにため息が出る。

2012年9月29日

ハト派が消えた自民党と烏合の衆の維新の会

鳩は平和の象徴 (International Day of Peace 2012)

昨日の韓国「中央日報」電子版が「日本自民党は“右翼ツートップ”…安倍新総裁、幹事長に石破氏を起用」と題して自民党の人事について報じていた。私もこれまで安倍晋三新総裁に対し「極右」のレッテルを貼ってきたが、よく考えると、このように書く私は「左翼」と言われそうだ。思想としての左翼右翼は相対的なので、右から見れば確かに左ではあるが。フェイスブックの自己紹介欄に「政治観」という一項がある。英語モードで「Liberal」と記入してあったのだが、ふと日本語モードに切り替えてみたら「自由主義」となっている。間違いではないのだが、橋下徹大阪市長らの「新自由主義」と間違われたらちょっと困る。英語で「New Liberalism」というが、定義にちょっと混乱があるようだ。私は個人の利益を重視し、例えば社会福祉は全体主義に繋がり、個人のそれを損なうという経済概念を持った思想だと思っている。格差を助長する危険な思想である。もうひとつ「ハト派」「タカ派」という政治思想の分け方がある。

前者は鳩が平和のシンボルなのでつけられたもので「平和主義者」と同義と考えて良いのではないかと思う。それに対し後者は猛禽類の鷹をソースとした用語で、対外的に強硬路線を取ろうする思想の持ち主である。軍事力を用いた牽制や、先制攻撃による紛争解決を是とする考え方を持っており、前述自民党の安倍新総裁や石破新幹事長が典型的な政治家である。総裁選の演説会で、両氏は集団的自衛権の行使と改憲を公言してはばからなかったことが記憶に新しい。ハト派といえば、自民党にも石橋湛山、三木武夫、鈴木善幸、宮澤喜一、河野洋平といった政治家がいた。しかし現自民党には果たしてハト派といえる議員がいるのだろうか、ちょっと思いつかない。民主党はハト派とタカ派がにらみ合って混乱。日本維新の会は自民党の安倍新総裁誕生ですっかり影が薄れ、烏合の衆と化しつつある。烏合とはカラスの群れのことで、鳴いてるだけでうるさく、しかも悪知恵が働く集団のことである。

2012年9月28日

「緑」の京都交流会「Greens Meeting」のお知らせ


日時:2012年10月3日、8日、20日、26日、27日、31日
場所:京都府内など各所 (下記サイトをご覧ください)
会費:会場により会場費カンパ・ワンオーダーをお願いする場合があります
対象:「緑」の京都・準備会 会員・サポーター 緑の党、緑の政治に関心のあるみなさん
主催:「緑」の京都・準備会
詳細:http://d.hatena.ne.jp/greens_kyoto/

「緑」の京都・準備会ウェブサイトより) 今年8月3日(金)に開催された「Greens Party Kyoto 2012」でお話した通り、私たち「緑」の京都・準備会は、新たに会員・サポーターになったみなさんや、広く緑の政治に関心を持つみなさんと共に、丁寧に話し合いと準備を進めて、今秋に「京都の緑の党」を結成することにしています。

今回はその一環として、京都府内など各地で「GreensMeeting」を開催します。この集まりでは、京都で緑の党に関心を持ったみなさん同士が互いに知り合い、共に「緑の党、緑の政治とは何か?」を確認しながら、一人一人が緑の政治の担い手としてやりたいこと、担えることを考え、京都の緑の党の結成とその後の活動について、具体的にプランやスケジュールを出し合っていく、そんな場にしたいと考えています。

「緑」の京都・準備会は、京都府内など各地から様々な方々が参加しています。そのため、京都府内など各地で数回にわたり、時間帯も変えて開催することにしました。みなさん各々に、お近くの会場、ご都合のよいお時間の会にご参加くだされば幸いです。また、複数回の参加も大歓迎です。関心を持つお友達もお誘いの上、ぜひご参加ください!!

2012年9月27日

安倍自民党総裁誕生と徴兵制復活の危険

徴兵検査通達書 (奈良県立図書情報館蔵

赤紙(臨時召集令状)
尖閣諸島問題を巡り中国で反日デモが広がったためだろう、俄かにナショナリズムがの風が吹き始めたようだ。その追い風を受けたのだろう、最もタカ派の安倍晋三元首相が自民党総裁に返り咲いてしまった。民主党政権の体たらくは呆れ果てるが、このままだと自民党が政権を握り兼ねない状況になってきた。そうなれば安倍晋三が首相になってしまう。彼が手がけたいのは、憲法改悪、集団的自衛権行使の容認、海兵隊の新設など、日本を超軍事国家に変貌させることだろう。当然のことながら徴兵制復活も視野に入ってるに違いない。ところで今日9月27日の産経新聞電子版に"国防の義務「盛り込むべきだ」97%"という記事が掲載されている。同社が行ったネットアンケートの結果で、徴兵制も規定すべきかという問いに対し、なんとYESが56%、NOが44%という結果が出たという。さらに「国防のために何らかの貢献をしたいと思うか」という問いに対しては、何と97%の人がYESと答えているが、やはりこの数字には驚いてしまう。

回答者の一人、埼玉県の60代の男性は「『自衛隊を軍に』とまでは考えていなかったが、隣国に力で押してくる国があるなら、日本は強力な抑止力を当然持つべきだ」と答えている。また神奈川県の30代の女性は「尖閣問題でもそうだが、日本はもっと強気に出るべきだ。『言わなくても理解しているだろう』では国際社会には通用しない」と答えているが、これがアンケート結果を象徴する代表的な意見だと思われる。憲法を改めるならという前提に誘導されてものだが、明らかに現民主党政権の外交政策の稚拙、そしてマスコミが煽った過剰な危機感が影響しているようだ。新聞には固有の読者層がある。従って違う新聞が同様のアンケートをすれば、おそらく違う結果が出るだろう。しかし徴兵制復活の機運がジワリと現実味を帯びてきたように感ずる。私たちに今求められてるのはナショナリズムの高揚ではなく、いかに平和な国際社会を作るか、いかにしたらそれに貢献できるか考えることではないだろか。

2012年9月26日

予約していたiPhone5をキャンセルした理由


文字通り元の木阿弥、古い携帯電話を使い続けることになった。だからといってiPhone5に何らかの欠陥があるといった話ではない。私にとって本当は携帯電話も必要ないのだが、公衆電話が激減してしまったし、家族や友人からかかってくるので、やはり持たざるを得ない。要するに道具もさることながら、持ち主がガラパゴス化しているのかもしれない。iPhoneは娘も持ってるし、友人たちのを見ると、素晴らしいデバイスだと思う。だからiPhone5発売のニュースを聞いて、そろそろスマートフォン導入でもという気になった次第だった。ところが追いかけるようにグーグルのタブレット端末Nexus7が日本でも発売になるというニュースが入った。直販サイトにアクセスしたところ、在庫ありという。19,800円、安い。吸い込まれるように購入ボタンを押してしまった。一時アップルのiPad購入を検討したことがあるが、10インチというのはやや大きいとう感じで購入を躊躇ったままだった。その点、7インチは、片手で持てるので操作しやすいサイズと思われる。


スマートフォンをネットワーキングに使おうとすると、画面サイズが私には小さ過ぎるような気がする。眺めてるだけならいいが、情報を発信する場合、長めの文章を書く自信がない。フェイスブックなど、ソーシャルメディアで使いこなしている人はホントに器用だと感心する。だから7インチあれば何とかなるだろうというのが実感なのである。そういえば7月初旬「京都市の無線LAN計画とタブレット端末導入の検討」という一文を書いた。京都市が630カ所に無料の公衆無線LANスポットを設置するという話題に触れたものだが、敷設状況に合わせ、秋になったらNexus7の導入を考えようという記事だった。それに京都は四条通商店街の無線LANも無料提供されているし、私はソフトバンクの無線LANも使える立場にある。だから新幹線や空港などでも利用できる。というわけで接続に関してはWi-Fiのみで十分だろう。問題は、はたしてブログ更新程度のことができるのかどうかだ。商品が着くのが楽しみで待ち遠しい。

2012年9月25日

京都ベジタリアンフェスティバル2012


京都ベジタリアンフェスティバルには、動物性素材を使わない、安全で環境に配慮されて作られたフードやスイーツ、野菜、コスメ、雑貨、衣料などの販売ブースや、マッサージなどのブース、さまざまなNPO団体の紹介ブースなど、全国各地から100店舗ほどのお店が集まります。音楽ライブのステージやトークショーなど、イベントも盛りだくさんです。

日時: 2012年9月30日(日)10:00~17:00
場所: 京都・梅小路公園七条入口広場
地図: http://www.kyoto-ga.jp/umekouji/access/
主催: NPO法人ベジタリアンフェスティバル実行委員会

2012年9月23日

坂本龍馬の船中八策に程遠い維新八策の危険性

坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像  円山公園(京都市東山区円山町八坂鳥居前東入る) Fujifilm Finepix X100

大谷祖廟に参詣したあと、円山公園にある坂本龍馬と中岡慎太郎像の銅像に寄ってみた。何度か通り過ぎた記憶があるが、台座の銘文をちゃんと読んだことがなかった。改めて読んでみると、銅像は昭和37(1962)年に京都の高知県人会が建立したものだが「両先生の建軍の趣意は昭和軍閥にゆがめられ、銅像も戦時中に撤去の厄に遭った」とある。要するに今ある銅像は再建されたものなのである。銘文は「両先生は単なる軍国主義者ではなく、始めてわが国議会政治の確立を唱え、外交の重要性を力説して、海運貿易の発達に伴う内外経済の平衡と文明開化を熱望し、以て国勢の興隆に率先推進した大先覚者であった」と自由主義の先駆者であったと主張している。「八策」という言葉が刻まれている。これは「船中八策」のことで、明治天皇によって宣布せられた、五ケ条の御誓文の基底をなしたと銘文は強調している。八策に「海軍宜シク拡張スベキ事」と海軍力の増強を謳った一項があるが、この辺りへの誤解を解こうという配慮なのだろう。

さてこの条文でイヤでも思い出すのが、橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会の「維新八策」である。坂本龍馬の八策は新国家体制の基本方針を示したものだが、維新の会の八策は同会入会への踏み絵の色合いが強いという。次の選挙を睨み、現職国会議員の一部がすり寄っているが、この八策をそのまま飲み込むことが合流の条件ということらしい。維新の会は「大阪」から「日本」と冠を改称、国政進出を決めたが、八策は党のマニュフェストではなく、あくまで「綱領」あるいは「目標」だという。要するに策定の次元が低いのである。これは民主党が選挙公約を実行せず、崩壊の道を歩んでる姿を見て、同様の批判を避けるための言い訳だろう。それはともかくやはり「憲法9条を変えるか否かの国民投票」という点が一番気になる。実現するため、憲法改正のための発議要件(96条)を3分の2から2分の1にという提案が盛りこめられているのである。坂本龍馬と橋下徹は比較するのもバカバカしい、雲泥の差とはこのことである。自民党総裁に改憲論者の安倍晋三が選ばれ、日本維新の会が議席を多数獲得したら、日本は再び危ない坂道を転がり落ちることになるだろう。

 日本維新の会「維新八策」最終案の全文

転載「橋下行政に異議あり!」全国紙意見広告ご協力のお願い


意見広告掲載は9月30日(日)朝日新聞大阪版(1ページ)同東京版(半ページ)に決まったそうですが、カンパが広告費の予定額に達してないので、フライヤーを印刷して配布、あるいはブログやホームページに掲載して欲しいとのことです。意見広告協力お願いのフライヤーおよび大阪と全国の市民へのアピールは以下のリンクから入手できます。

 全国紙意見広告ご協力のお願いフライヤーの表
 全国紙意見広告ご協力のお願いフライヤーの裏
 大阪と全国の市民の皆さんへのアピール

お問い合わせやご意見は:anb08006@nifty.com
市民の為の行政を求める会:http://homepage2.nifty.com/tamar/

2012年9月21日

ルーズベルト大統領とリトルホワイトハウスの演奏会

President Franklin D. Roosevelt (center) and daughter Anne (standing behind him) at his Warm Springs, GA, 'Little White House' in 1936 with Bun Wright's Fiddle Band. The musician seated at FDR's left is playing a Gibson harp guitar. (via the Bluegrass Special.com)

Liner Note for "Songs from the Depression" by  NLCR  
左は1959年にフォークウェイズからリリースされたNLCR(ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ)のLPアルバム「大恐慌からの歌」(FH5264)のライナーノーツの一部である。写真には「ルーズベルト大統領と隣人たち、ジョージア州ワームスプリングスにて」とキャプションがついているだけで、詳細は不明だった。このレコードを入手したのは1970年代だったと記憶しているが、フランクリン・D・ルーズベルト大統領はストリングバンドが好きだったのだろうか、このローカルバンドの名は、といった疑問を持ったことが思い出される。しかし資料入手が難しくて調べようがなく、月日が流れてしまった。私はソーシャルメディアFacebookに「アメリカンルーツ音楽」というページを持っていて、古写真を掲載している。そこでふと思いつき、この写真をインターネットで探してみることにした。ふたつのサイトで見つかったものの、詳しい説明がない。そこで検索キ―に「WarmSprings」を加えたところ「ブルーグラス・スペシャル」というサイトに辿り着き、今まで見たことがなかった意外な写真に出くわしたのである。


NLCRのライナーノーツに掲載されていたものと同時に撮られたと思われるが、背景が広く写り、後ろの女性の顔も切れずに写っている。同じ撮影者による写真のコマ違いなのか、それとも別の撮影者のものなのかは不明である。女性はルーズベルトの娘アンで、バン・ライトのフィドル・バンドと共に1936年、「リトルホワイトハウス」にてと説明にある。なお大統領の左に座っているプレーヤーが演奏している楽器はハープギターである。ここまで分かれば後はまさに芋づる式に写真の詳細が解明できる。ルーズベルトは1921年にポリオに罹患、治療のため1926年にジョージア州ワームスプリングスの温泉地に土地を購入して別宅を建てた。大統領がしばしば通ったため、別荘は「リトルホワイトハウス」と呼ばれるようになり、1945年にここで死去したという。アメリカ史に詳しい人にとっては先刻ご存知こととは思うが、私にとっては新しい発見であった。ついでにYouTubeで検索したところ、大統領を挟んで演奏するバン・ライツ・フィドル・バンドのビデオが見つかったのである。これを可能にしたのはインターネット、とりわけグーグルの画像および動画検索システムがあるゆえと痛感した次第である。

2012年9月19日

中国の反日デモ拡大を防げなかった判断ミス

引き裂かれた旭日旗  香港・日本総領事館前(AP Photo/Kin Cheung)

尖閣諸島国有化を巡り、中国全土に広がった反日デモの一部が暴徒化、日系企業の工場や店舗が破壊される事態になってしまった。新党「日本維新の会」の代表を務める橋下徹大阪市長は「日本ではこういう問題が起きても国内で暴動は起きない。中国は民主主義が成熟していない」と語ったという。しかしこのような批判を加えても問題の解決にはならない。またデモが暴徒化した理由は、汚職腐敗や格差などに不満を持つ出稼ぎ労働者などが合流したためで、社会不満のはけ口として、行動を過激化させたといった論評がメディアに溢れている。そうかもしれないが、これまた中国を批判してるだけで、短期的な要因、つまり何故日本は反日デモの広がりを防げなかったという点を突いていないように思える。ことの発端は石原慎太郎東京都知事が尖閣諸島を買い取ると言い出したことに始まる。慌てた政府が国有化を急いだことはご存知の通りである。購入しても港湾設備などは建設せず「何もしない」とし、中国に対し配慮を示したかのように見えた。しかし中国はこれに対し強く反発、日本政府の思惑は大きく外れてしまった。

大規模な反日デモは「想定外」としたが、要するに中国情勢に対する「観測の誤り」が露呈したことになってしまったわけである。見通しの甘さは6月に遡る。当時の丹羽宇一郎駐中国大使が英フィナンシャル・タイムズ紙の取材に応じた際、石原慎太郎東京都知事の尖閣諸島購入計画に反対する発言をした。これに対し藤村修官房長官は記者会見で「政府の立場を表明したものでは全くない」と否定、民主党の前原誠司政調会長は「大使の職権を超えており、適切な発言ではない」と強く批判した。また石原知事も「日本を代表して北京にいるべき人物じゃない」と強く批判、最終的に政府は丹羽大使を解任してしまった。ところが丹羽大使の警告が正しかったことが反日デモの広がり、暴徒化で明らかになった。元凶が石原知事にあることは無論だが、現政権の最大ミスであることは否めないだろう。国有化のタイミングや中国との根回しなど、外交上の配慮なしに、突き進んだ稚拙さには呆れ果てる。国際情勢を正しく分析判断し、未来を予測しながら、問題をこじらせず、平和裏に問題を解決して行くのが正しい外交のあり方ではないだろうか。

2012年9月18日

ピンホール写真コンテスト作品募集案内


ポーランドの写真学校 Trójmiejska Szkoła Fotografii(TSF)がピンホール写真コンテストの作品を募集しています。募集要項および応募用紙www.tsf.edu.plからダウンロードしてください。(via Oxford School of Photography)

作    品:ピンホールカメラで撮影した写真のプリント
サイズ:13*18センチ以上 正方形の場合は13*13センチ以上 ただし長辺が50センチを超えないこと
締切り:2012年11月30日必着
送り先:TSF Trójmiejska Szkoła Fotografii Al. Niepodległości 792/6 81-805 Sopot Poland

2012年9月15日

絶滅鳥ドードーの絵に関する覚え書き

絶滅鳥ドードー(ルーラント・サーフェリー画 c.1626 ロンドン自然史博物館蔵

ジョン・ジェラード・キューレマンスが模写した絵
尖閣諸島に棲息する絶滅危惧種のアホウドリの保護に関して書いてるうちに、ドードーDodo)のことを思い出した。ドードーというのはポルトガル語でノロマを意味するが、それゆえ乱獲されて絶滅してしまった。この鳥に関しては蜂須賀正氏(まさうじ)博士(1903-1953)の研究が世界的に有名だが、博士に関しては旧ブログで触れたことがある。左の絵はドイツの画家、ジョン・ジェラード・キューレマンス(1842-1912)が描いたものであるが、荒俣宏『絶滅・希少鳥類』(平凡社1993年)によると、蜂須賀正氏博士の研究書『ドードーについて』に掲載されているという。これはおそらく英文の「The Dodo And Kindred Birds」のことだと思われる。英国の鳥類学者ヘンリー・ウィザベリー(1873-1943)が創業した出版社から1953年に刊行されたが、その初版本が船便で日本に届く直前、狭心症のため急逝した。この本は現在米国アマゾンのマーケットプレイスで入手可能だが、1500ドルもするのでちょっと手が出せない。ドードーについて詳しいウェブサイト《ドードーの絶滅・インド洋モーリシャス島の悲劇》に「この絵について、イギリスの自然史博物館では別の作者名をあげている。かの有名なルーラント・サーフェリーの油絵で、G.Edwardsにより1759年に自然史博物館に寄贈されたと記載している」とある。
蜂須賀正氏著「南の探検」

ルーラント・サーフェリー(1576-1639)は鳥獣画を得意とし、風景画にも優れていたオランダ生まれの画家である。同サイトは「公平に見て、絵を所有している博物館の記載が正しいと思います」と記述している。これはもしかしたら、キューレマンスの絵が、サーフェリーの模写であることに気づいていない混乱ではないだろうか。サーフェリーの没年が1639年にも関わらず、絵の上部に1759年とあり、一見矛盾していると勘違いしそうだが、これは博物学者で、英国の鳥類学の草分けだったジョージ・エドワーズ(1694–1773)が、自然史博物館に寄贈した際に描き加えられたのであろう。英国の動物学者、カール・シューカー博士ブログで指摘しているように、キューレマンスのドードーは茶色っぽく、サーフェリーのは灰色がかっていて、両者は明らかに違う。私は絵画史の研究家でもなんでもないが、サーフェリーの原画のほうがむしろ有名で、キューレマンスの絵のほうが知られていないのではと感じている。繰り返しになるが蜂須賀博士が研究書に使用したのは、サーフェリーの絵をキューレマンスが模写したものに違いないだろう。荒俣宏氏は「どんな経過をへて画が描かれたのか詳しいことはわからない」としている。キューレマンスは鳥類の画家として英国で知られていたし、おそらく博物館で模写したと単純に考えてもいいのではないだろうか。しかし蜂須賀博士がどのようにしてこの絵を入手したかは不明である。おそらく財力にものをいわせて買い取ったのではないかと私は想像している。蛇足ながら蜂須賀博士は戦国時代の武将、蜂須賀小六の末裔。旧徳島藩主蜂須賀家の第16代当主で、破天荒な人生を歩んだ豪傑であった。

2012年9月14日

英国製釣り用バッグの魅力


物欲は戒めなければならない。しかし物欲をなくしてしまうと、まるで仙人のようで、人間らしくなくなってしまうような気もする。最近はカメラを欲しいとは余り思わないが、カメラを入れるバッグはときどき新しいものを買いたくなる。何故だろう。洋服に合わせてハンドバッグを変える女性ほどではないが、カメラの種類によってバッグが違っても可笑しくはないだろう。タウン歩きに携行するのはもっぱら富士フイルムのX100だが、これまでは英国のビリンガム社のハドレースモールをもっぱら愛用してきた。かなり酷使してきたので、生地が色褪せ、買い換えることにした。おおむね横幅30センチのものを探すことにした。まず思いついたのはハドレースモールより一回り大きい5シリーズだった。大きさもW32*D22*H23センチとちょうど良く、カメラを保護する仕切り付きのインナーバッグがついている。しかし同じビリンガムなので変わり映えがしない。そこで釣り用バッグを物色することにした。

英王室御用達のハーディ社のバッグはどうかと調べたところ、横幅30センチというと、ベルトバックルがひとつのブルックバッグしかない。ポケットとベルトバックルがふたつずつあるタイプの一番小さいテストバッグは、横幅は38センチもあり大き過ぎる。そこで落ち着いたのがジョン・チャップマン社のトラウト・ベック12だった。大きさはW30*D10*H25センチでちょうど良い。ただし釣り用なので、カメラを保護するインナーバッグはついていない。ジョン・チャップマン社は釣り用バッグのメーカーとしては後発で、1980年代初頭創業である。しかし英国の正統派カントリーバッグの伝統を引き継いでいる。私がこのタイプのバッグを好むのは、伝統的なデザイン、製法にある。コットンより合繊繊維の生地を使用したバッグのほうが防水性に優れ、頑丈で軽いだろうけど、機能一点張りで惹きつけるものに乏しい。そしてファスナーやマジックテープを使っていない、という単純な理由も私にとって重要で、いわば素朴の美学と言って良いだろう。それは壊れる部分が少ないということで、道具としての本質的な価値を持っているのではないだろうか。機能を増やせば構造がより複雑になり、壊れやすく、長年の使用に耐えないだろう。そんな気がするのである。

2012年9月13日

10・10バイバイ原発きょうとフォーラム


日時: 2012年10月10日 (水) 18:30~20:30
場所: 京都アスニーホール・京都市中京区丸太町通七本松西入る (地図)
主催: バイバイ原発きょうと実行委員会(準備会)
詳細: http://bye-bye-nuclear-kyoto.jimdo.com/

2012年9月10日

消えゆく銀塩アナログ写真の灯


Efke IR820 Infrared Film
クロアチアのフォトケミカ社のエフケ(Efke)ブランドの写真フィルムが製造終了になったという。同製品を扱っているデジタルトゥルースフォト社8月31日付ブログによると、今年8月初めに印画紙の乳剤塗布設備が修理不能になり製造中止すると報告したが、フィルム生産は続くだろうと思われていた。しかしクロアチア本社からの報告によりすべてのフィルムの生産を終了することが分かったという。エフケといえばかつてコダックが作っていた127フィルム、いわゆるベスト判の製造販売で有名だが、もうひとつは赤外線フィルムIR820で知られている。これはかつてドイツのマコ(MACO)ブランドのIR820cとして売られていたものである。可視光線の赤色の波長はおおむね620~750nm(ナノメートル)だが、これより長い波長の光を赤外線と呼ぶ。ヒトの目では見えないが、この領域まで感ずるのが赤外線フィルムである。

図は赤外線フィルムの分光分布感度を表したものだが、この中ではコダック(Kodak)の高感度フィルムHIEが900nm以上の波長を感ずるという抜群の性能を誇っている。しかし販売成績が思わしくなく、一部のファンに惜しまれながら、2007年に製造販売中止になってしまった。図にはないがコニカも赤外線フィルムを作っていたが、ミノルタと合併した同社は今や写真感材自体から撤退している。残るはローライ(Rollei)ブランドのIR400とイルフォード(Ilford)のSFX200だが、後者は長波長の赤色に感ずるが、純粋な赤外線フィルムとは言い難いような気もする。さてエフケのフィルムだが、製造機械の老朽化を原因にしているが、やはり販売成績が主な理由だと私は想像している。倒産に追い込まれたハンガリーのフォルテの老朽化した印画紙乳剤塗布設備をドイツのアドックスが引き継いだという例がある。しかしエフケの場合は、修理しての再開は割が合わないということではないだろうか。

2012年9月9日

維新の会橋下徹の反面教師は東国原英夫


総理を夢見る男  共同通信社宮崎支局(梧桐書院 2010年4月)

大阪維新の会が日本維新の会と改称、国政進出を正式決定した。各紙によると橋下徹大阪市長が党首になるが、衆院選には出馬せず、市長職を続投するという。いわば二足のわらじを履くわけだが、これを懸念する声も多いようだ。これに対し本人は「時間がないなんて言ったら、限られた時間で巨大組織を動かしている企業経営者に怒られる。寝る時間や遊びの時間を削ればいい」と述べたそうである。政党の党首や市長の仕事の量はそんなものかと強い疑問が残るが、本人がやると言ってのだから、仕方ないとしておこう。私は彼が市長を辞めない理由として、反面教師としての東国原英夫宮崎県前知事の存在があると思っている。東国原英夫は2007年、第17回宮崎県知事選挙で無所属当選、お笑いタレント首長が誕生した。宮崎県の特産品をPRするなど話題を呼び、マスコミが連日のように取り上げたことを記憶している。人気は今の橋下徹に匹敵するものがあり、一地方の知事の名が全国に浸透するという珍しい例となった。

その人気に陰りが出たのは2009年、自民党が総選挙への出馬を要請、それに対し「私を総裁候補に」と増長した発言をしたころからだった。宮崎産マンゴーなどのPRしていたからこそ、知事としての話題性があったのだが、国政と言い出したとたん、世間の目は一気に冷めてしまったのである。橋下徹はこの過程をいわば間近に見て学び取ったのだろう。大阪の首長であるからこそ思いのまま発言し、マスコミにちやほやされ、世間の支持を持続できるのである。これを橋下徹が捨てるはずはないのである。その反面教師、東国原英夫は日本維新の会の「選挙の顔」として立候補するという観測報道があるようだ。その通りなら主義主張なんかなんでもいい、利用できるものは利用する、無節操な橋下流の醜いやり方が露呈する。ついでながら日本維新の会の「改革」は真の意味でのそれではない。憲法九条改悪を目指し、この国をトンデモナイ国家にしようとしている。民主主義を否定、国家主義を標榜する極右集団に過ぎないのである。

2012年9月8日

尖閣諸島は絶滅危惧種アホウドリの貴重な繁殖地

Short-tailed Albatross  Midway Atoll on February 17, 2012 by Chashin

アホウドリの和名は阿呆鳥、ノロマで捕まり易く、この不名誉な名が冠せられたらしい。中国では信天翁と呼ぶ。国立富山商船高専の金川欣二教授の「信天翁の言語学的考察」によると、中国で信天翁としたのは「この鳥が魚を餌とするにもかかわらず、魚を取る能力がなく、魚鷹(ミサゴ)がたまたま捕えた魚を落とすのを待ち構えていて、これを拾って食べるとされたからである」という。写真のアホウドリは今年の2月にミッドウェー環礁で撮されたもので、伊豆諸島鳥島から飛来したものだという。その鳥島にはかつてアホウドリが繁殖していたが、明治半ば以降大量捕獲され絶滅の危機に陥ってしまった。アルゼンチン生まれで英国の鳥類保護協会(RSPB)の会員だった作家W・H・ハドスンは「鳥たちをめぐる冒険」の中で、美しい野鳥の殺戮に力を貸しているのは「殺された鳥の飾り羽や残骸で自分の頭を飾りたがる、おそろしき女性の一連隊だ」と嘆いている。鳥島のノロマなアホウドリも羽毛や帽子の羽飾り用に捕獲されたのである。

今月初めに投稿したばかりの「尖閣諸島は無人島のままがよい」の中で「亜熱帯の自然、特に野鳥を保護して欲しい」と書いた。実は尖閣諸島もアホウドリの繁殖地なのである。明治28(1895)年、日本政府は尖閣諸島を領土とし、アホウドリの羽毛採取や漁業を軸とする無人島開拓に着手したのである。そして毎年15-16万羽も捕獲したため、激減してしまったのである。現在の状況だが、沖縄県のレッドデータによると「南小島では50~55つがいが繁殖し、個体数は250羽程度と推定されている」という。絶滅危惧種であることには変わりはない。繰り返しになるが、この鳥の繁殖地は伊豆諸島鳥島と尖閣諸島の南小島、北小島だけである。主要繁殖地の鳥島は火山島であり、南小島が非火山島であることは重要である。この世界的希少種を失ったら、それこそ世界中の笑い物になるだろう。翼を持った鳥には国境がない。この地球に無理やり国境を引き、争っている人間こそ愚かな阿呆鳥ではないだろうか。この聖地を軍靴で踏みつぶしてはいけない。

2012年9月6日

尖閣諸島は無人島のままがよい

黒岩恒作成-釣魚嶼地質圖 (地学雑誌・第12輯・140巻・482頁 明治33年8月号)

尖閣諸島国有化問題が騒がしい。日本が実効支配しているし、政府は領土問題は存在しないとアナウンスしていた。だからなぜ今さら国有化という疑問は拭えない。騒ぎの発端はご存知、石原慎太郎東京都知事が、東京都が買い取ると言い出したからだ。どう考えてもおかしいのは「沖縄県の離島をなぜ東京都が買わなければならないのか」ということである。これまでの報道では、この点が明確になっていないのではなかろうか。領有権を主張している中国への挑発と解釈されても仕方ないだろう。流石にマズイと思ったのか、政府が横から割って入り、国有化すると言い出した。購入価格は20億円と報じられている。尖閣諸島はウィキペディアによると、昭和7(1932)年に民間人に払い下げられ、さらに1970年代に埼玉県内の親交のあった人物に約4,600万円で売却されたという。

消費者物価指数の上昇をどんなに大きく見積もっても、やはり20億円とは破格の数字である。いずれにしても国が買い取ることになりそうである。今日たまたま昼のニュースを見ていたら、安倍晋三元首相が自民党内の領土問題勉強会で「実行支配を強化するため公務員が住んで管理すべき」という発言していた。海上保安庁、あるいは自衛隊員を常駐させようという意味なのだろうか。私は環境省管轄下に置いて上陸禁止、亜熱帯の自然、特に野鳥を保護して欲しいと思う。それには無人島のままがよい。ところで同諸島の領有権を巡っては日中間の問題となっているが、台湾の主張も見逃せない。琉球王国の最大版図を眺めていると、歴史的には台湾帰属にも理があるような気がするが、これ以上の言及は避けたい。極右ネットワーカーの目に止まったら、ブログが炎上しかねないからだ。

2012年9月5日

メトロポリタン美術館で「デジタル時代前の合成写真の歴史」展


Fading Away (1858) by Henry Peach Robinson (English, 1830 - 1901)
Albumen silver print from glass negatives
The Royal Photographic Society Collection at the National Media Museum, Bradford, United Kingdom

Hearst Over the People by Barbara Morgan (1939)
先日Facebookのニュースフィードにジョン・レノンとチェ・ゲバラがギターセッションをしている写真が流れたので、思わず「いいね!」ボタンを押してしまった。無論フェイク、合成写真である。このような写真の合成はデジタル技術によって容易になった。今年の10月11日から来年1月27にかけて、ニューヨークのメトロポリタン美術館で、デジタル時代前の合成写真の大がかりな歴史展が開催される。合成写真は歴史的には写真術の黎明期から制作されてきた。そのひとつの流れは、写真の写実性を利用しながら、あたかも実際の出来事のようにフェイクすることである。

その典型は今回展示される、ヘンリー・ピーチ・ロビンソンの有名な「消えゆく」(1858年)という作品である。写真作品なら撮影されたと表記したいところだが、これはやはり制作されたというべきであろう。命が消えゆく少女を無表情で見守る人、そして背後に後ろ向きになった男が立っている。男の横にある花瓶の中の花が萎えているが、これは死を暗示したものだろう。実にドラマチックだが、合成写真ゆえにできたのだろう。このようなタイプの他に、写真を切り貼りするコラージュ作品がある。そのひとつがバーバラ・モーガンの「人々の上のハースト」(1939年)だろう。これは明らかに合成と分かる。今回の作品展の別称は「フォトショップ以前の合成写真」だが、ご存知、今日ではデジタル画像処理によって精巧かつ簡単に合成写真が作れるようになった。写真が持つ写実性から派生する「真実の記録」か、あるいは表現の「組み立て部品」に過ぎいないのか、合成を取り巻く議論は昔からあるが、その問題点がより膨張しているのが現代ではないだろうか。ぜひ日本にも巡回して欲しい写真展ではある。

2012年9月4日

消化器のガン検査は内視鏡が一番

手術後の栄養補給 京都第二赤十字病院(京都市上京区釜座通丸太町上る)Fujifilm Finepix X100

大腸に悪性腫瘍が見つかり、内視鏡による切除手術をした。ガンの治療は二度目で、最初は7年半前の2005年春に遡る。毎年人間ドックで健康診断していたが、胃の透視の結果、内視鏡による再検査を受けるように言われた。京都第二日赤病院の消化器内科で検査したところ、胃ガンと分かり手術することになった。内科から外科にバトンタッチ、外科部長から説明を受けた。胃壁は内側から粘膜層、粘膜下層、筋肉層でできている。ガン細胞が深い部分まで達していると、リンパ節に転移している可能性があり、それが厄介だと脅された。だから手術そのものより、手術後の生体組織診断の結果が気がかりだった。結果が分かるまで数日を要したが、その間はまさに戦々恐々の気分であったことを思い出す。結果は転移が認められず、その後は抗がん剤その他一切の治療はしていない。

だたしそれ以来、胃は毎年、大腸は3年に一度内視鏡検査をすることにした。そして今年の7月の検査で大腸に平べったい悪性腫瘍があるのが見つかったのである。医師の話では、おそらく1年ほど前からできたもので、進行が遅いので「早期発見」だという。従って開腹による外科手術ではなく、内視鏡で切除できるという。大腸も胃と同じく粘膜層、粘膜下層そして筋肉層でできている。従って胃と同じように粘膜からその下の層へガン細胞が達していれば転移の可能性がある。これまた生体組織診断の結果が気になったが、幸い深い層への浸潤はなかったようである。二度のガン治療で痛感したのは、やはり早期発見が大事であるということである。消化器の検査は、私見によればレントゲン透視や検便よりも、内視鏡が一番確実だと感じている。いずれにしてもある年齢に達したら、定期検査を怠らないことを強く勧めたい。

2012年9月3日

一眼レフカメラの終焉が迫っている


Leica Visoflex
富士フイルムの新ミラーレス機X-E1のリーク写真がネットに出回っている。大きさは私が所有しているX-100と同じで、クリスマスのころに発売になるようだ。レンズ交換式ミラーレス機X-Pro1と競合しそうだが、その辺のことはよくわからない。X-100を使っていると、レンズ交換の必要性は感じはしないのだが、あらゆるニーズに堪えるには必須機能なのだろう。センサーはX-Pro1と同じでローパスフィルターがない。この点は悔しいけど食指が動く。自動焦点と電子ファインダーの性能が向上すれば、やがて一眼レフカメラは終焉するだろう。ニコンやキヤノンのフラッグシップ機が一眼レフなのは、光学ファインダーのほうが応答が速いからだ。しかしミラーがなくなれば、フランジバックが短くなるなど、さまざまな利点が生ずる。かつてライカM3が生産中止に追い込まれたのは、日本製一眼レフの脅威に晒されたからだ。ライカのようなレンジファインダーでは、望遠レンズやマクロレンズに対応が困難だ。いわば苦肉と策として一眼レフもどきに変身させるビゾフレックという補助器具を用意していたが、一眼レフに太刀打ちできるものではなかった。さて富士のX-E1などの写真を眺めていると、筺体はライカに似ているが、機能はレンジファインダー機ではない。レンズの焦点距離を選ばない100%視野率のカメラである。一眼レフカメラの終焉が迫っている。

2012年9月2日

9・28「9条京都のつどい」に集まろう!


日 時:  9月28日(金)開場/午後6時 開会/午後6時30分
会 場:  キャンパスプラザ京都 第1講義室(地図
ライブ:  野田淳子さん(シンガーソングライター)
講 演:  石川康宏さん(神戸女学院大学教授)
全体会:  9条の会活動交流など
主 催:       憲法9条京都の会   (http://9-kyoto.net/

衆参両議院の憲法審査会での改憲論議が本格的に展開され始めています。自民党はじめ諸党が改憲案を発表、さらに野田内閣は集団的自衛権行使の容認にまで公然とふみこもうとしています。一方、福島原発事故から1年5ヵ月たっても、放射性物質の除染にはほとんど手つかずで、今なお、16万余の人々が避難生活を余儀なくされています。

今、憲法を生かすことが、いよいよ求められています。

原発再稼動、オスプレイ配備、消費税増税を許すなの主権者国民の怒りと行動が、空前の広がりをもって首相官邸・国会を包囲し、国民の声の届く政治を求めるあらたなウネリとなって、全国に広がりつつあります。あらためて、平和のうちに生存する権利をうたった平和憲法の精神に立って、9条、平和、いのちを大切にしようという草の根からの声を、かつてない規模で、国民世論としていきましょう。心から、〝9条 京都のつどい〟へのご参加を呼びかけます。

2012年9月1日

橋下徹+安倍晋三=新帝国主義の不気味

The New Order, New York: G.P. Putnam's Sons, 1941. Hermann Goering (center), Italian dictator Benito Mussolini (left), and Hideki Tojo, Prime Minister of Japan (right).

大腸に悪性腫瘍が見つかり、入院、手術をした。幸い初期発見で内視鏡による腫瘍切除手術で済んだ。腫瘍の組織検査で、ガン細胞が粘膜下層(脂肪層)あるいはその奥の筋肉層に達してないことが分かった。従って取り敢えず転移の危惧は免れたようだ。私はスマートフォンを持っていないので入院中はネットと離れることになった。持ち込んだ文庫本とテレビのニュース番組を見ることで時間を潰した。一昨日の30日、大阪市は中之島公会堂で、東日本大震災で発生した岩手県のがれきの焼却灰を埋め立てる計画について説明会を開いたが、橋下徹市長が吊るしあげに会う事態になった。橋下徹は反対してるのは会場の500人に過ぎず、外に出ればみな賛成している、というワケの分からない弁解をしていた。思惑通りうまく展開せず、テレビには映らなかったが、最後は強制的に説明会を打ち切るという暴挙に出たようだ。怒ってる大阪市民はたくさんいるのである。ことあるたびに容赦ない批判をして欲しいと思う。

やはり新聞とテレビだけではニュースの裏側が見えないことを痛感した。ところで政局が大きく動き、メディアの関心は自民党の総裁選、民主党の代表選に移ったようだ。前者に関しては、安倍晋三元首相が俄かに注目を浴びてるようだ。もしかしたら安倍晋三は離党し、大阪維新の会が作る新党の党首に納まるのではないかと危惧したが、そうではなく自民党の総裁選に立候補、選出されるかもしれないという。つまり自民党の議員、党員にとって民主党との連立より、維新の会との連立構想のほうが人気が出て、選挙で勝てそうだからだ。安倍晋三は保守主義、橋下徹は新自由主義で若干イデオロギーが違うが、ふたり合わせれば新帝国主義と言っても過言ではないだろう。万が一このふたりがこの国の舵取りをするようになったら、憲法9条破棄を言いだすに違いない。そして戦争への道を転がり落ちる。不気味だ。