2011年11月19日

イルフォードのピンホール写真キット


HARMAN TiTAN Pinhole Camera
英国のハーマンテクノロジー社が先月24日に「イルフォード・ピンホール写真キット」を発売した。キットの内容は、ハーマン・チタン・ピンホールカメラ本体にハーマン・ダイレクト・ポジ印画紙、イルフォード・デルタ100プロフェッショナルフィルム、イルフォード多諧調RC印画紙(いずれもサイズは4x5インチ10枚セット)がついている。そしてイルフォード露光計算尺が付属。注目のボディだが、射出成形ABS樹脂製で、滑りどめのコーティングされているという。4x5インチフィルムホルダーが装填でき、キットモデルでは焦点距離72mmの広角コーンがついている。交換可能で110と150mmも計画されているという。写真では蛇腹式に見えるが、樹脂成型なので残念ながら折り畳めないことがビデオで分かる。日本ではハーマンテクノロジー社国内正規輸入元であるサイバーグラフィックス社が来年第一四半期に発売できるよう準備を進めているようだ。フィルムを売るためにはカメラを、という伏線があるのだろう。ピンホールカメラ商品化では香港のZERO社の成功例があるが、何故今ごろという違和感を抱く人がいるかもしれないが、私は大いに期待を寄せている。余談ながら、英国では銀塩フィルムで撮影、自家処理をするアマチュア写真家が多い、という背景があることを付け加えておきたい。

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