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2010年11月18日 平野屋(京都市右京区嵯峨鳥居本)Nikon D700 |
奥嵯峨の鳥居本には何度か行ったことがあるが、これまでは京都バスで愛宕(おたぎ)念仏寺前で降り、嵐山のほうへ徒歩で戻って来るのが常だった。ところが昨日は逆で、京福電鉄(嵐電)嵐山で電車を降りて歩き始めた。ウィークデイにも関わらず、野々宮神社辺りは大勢の人々が狭い道に溢れていた。それでも常寂光寺を過ぎると人影がややまばらになったが、今日土曜と明日の日曜には物凄い人になるに違いない。紅葉狩りに落柿舎や祇王寺に入るつもりだったが、思いとどまった。道中の様相から「今年の紅葉は駄目だ」と観念したからだ。京都市内は今月に入っても暖かい気候が続き、紅葉の色づきが遅い。昨年は見事な紅葉を見せてくれた嵯峨鳥居本の鮎茶屋「平野屋」界隈の樹木は、案の定お世辞にも綺麗と言える状態ではなかった。温暖化によって紅葉のピークが年々遅れてるそうだが、私が見たところでは「汚い」という印象である。無論、印象は主観に過ぎないし、第一、市内のほんの一部しか訪ねていないので、絶対的なものではない。紅葉の見ごろは洛東、洛中、洛南と移って行くのだが、私の羅針盤が狂うことは大いに考えられる。しかしそれが狂わず、こもまま市内全域に渡って悲惨な結果に終わる可能性もないわけではない。ひとつ危惧していることがある。それはやがて紅葉が見られなくなってしまわないかということである。紅葉が遅れているのはやはり夜間に厳しい冷え込みがないからだが、地球温暖化が進めば紅葉する前に樹木が葉を落とすことになりかねないからだ。
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