2011年5月26日

ときは今 あめが下しる さつきかな

サツキ 本能寺(京都市中京区寺町通御池下る) Fujifilm Finepix X100

造花 ストアデポ(京都市中京区寺町通三条上る) Fujifilm Finepix X100

昼下がり、寺町通を歩いた。御池通から南に下ると、本能寺の山門にサツキ(皐月)が咲いていた。ツツジ(躑躅)が4月中旬から5月上旬に開花するのに対し、サツキは5月中旬から6月上旬に咲く。旧暦の五月(皐月)に咲くのでこの名が付いたのだろう。天正10年6月2日、本能寺の変が起きたが、その直前に明智光秀が愛宕山で詠んだ歌が標題に使った「ときは今…」である。有名な「愛宕百韻」の発句であった。サツキにレンズを向けたあと、さらに南に歩き、事務用品店で買い物をした。レジで支払いを済ませて店外に出た所で綺麗な花を見つけた。実は造花であったが、英語では二つの呼び方がある。imitation flower そして artificial flower である。前者は偽物の花と言う意味だが、後者は人造の、あるいは人工的という意味である。なんだ同じじゃないかと一瞬思ったが、英語の art は日本語では技術と供に。芸術という意味をそなえる。そういえば日本でも、染め花などをアートフラワー、すなわち芸術的な花と呼んだりする。芸術とは自然なものに対し人為的な「造りもの」を作る、人間特有の行為と言えそうだ。

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