2017年10月29日

小池百合子希望の党代表の危険


昨年8月、私は「東京都民はトンデモナイ女性を知事にしてしまった」という一文を寄せた。PHP研究所の月刊誌『VOICE』2003年3月号での鼎談を、自らのウェブサイトで「日本有事3つのシナリオ」と題して掲載している点を突いたものだ。以下のような発言だったが、選挙対策のためかこの下りは削除されている。
軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真吾氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで安部晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。
これは小池百合子希望の党代表の脳裡に、通奏低音として流れている政治信条で、安倍晋三首相と共通認識だと思われる。だから先の衆院選において小池氏が「安倍政治を終焉させること」をスローガンに掲げたことに疑問を持った。つまり「反安倍大連合」なるものは、実は「自公補完勢力創設」であり、民進党の前原誠司氏が、希望の党への合流を進めた真意に疑問を持ったものである。希望の党が安全保障関連法肯定、憲法改定推進を「踏み絵」にしたわけで、だから小池氏が思わずリベラルを「排除」すると口を滑らし、墓穴を掘ったのも不思議ではない。安倍一強政治に多くの国民が反発を感じている。国政に躍り出た小池氏は「新たな選択肢」として当初は大きな旋風を巻き起こすかのように見えた。しかし「排除」という失言ならぬ本音を露呈してしまったのである。安倍晋三首相も危険だが、さらなる危険思想を持っているのが小池百合子希望の党代表である。

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