2016年7月2日

音楽CDは絶滅危惧種

DENON PMA-3900RE + DCD-755RE

写真をプリントしたCD
日本レコード協会の調べによると、昨年2015年の音楽CDアルバムの生産が、10年前の半分に落ちたそうである。その要因については、ウィキペディア「CD不況」や愛知工業大学研究報告「音楽CD売上減少の要因についての考察」に譲るとして、出典は忘れたが、ある女子高校生の音楽の聴き方についての興味深い話を思い出した。すなわちアルバムは、収録曲すべてが聴きたい曲とは限らないので、勿体ないから買わない。聴きたい曲はYouTubeなど、ネットで探せばいくらでもタダで手に入る。ということで、どうしても手元に置きたい曲はアップルのiTunesなどからダウンロードするという。これが現在の日本の音楽事情とは結論できないが、音楽CDが売れなくなった一要素だとは思う。もっとも音楽CDの売上減少は日本ばかりではなく、世界的兆候だという。ビニール盤(アナログレコード)復調の兆しを指摘する向きもあるが、まだまだその絶対数は少ない。ただ生き残った事実は注目すべきだろう。ビニール盤と共存していたオープンリールあるいはカセットテープは、今や一部のオーディオマニアが珍重してに過ぎない。さらにMOディスは、これまた今世紀に入って消滅した。というわけで音楽CDも同じ道を辿るのではと危惧される。とにかく今後、減ることはあっても、増える見込みはないと思われる。上掲の写真は私のメインシステムであるプリメインアンプ+CDプレーヤーだが、これに同系列のネットワークオーディオプレーヤーDNP-730REを加えようと目論んでいる。いずれも安価で高性能、コストパフォーマンスが高く、気に入っている。しかし古色蒼然たる趣であることは否めない。オーディオの世界ではCDより音質が勝るハイレゾ音源が注目を浴びているが、広く一般に普及すればBD(ブルーレイディスク)がCDに代わるかもしれない。これに関しては稿を改めたい。

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