2016年7月12日

ハイレゾオーディオへの遠い一里塚

ソニーとテクニクスのハイレゾオーディオシステム(ヨドバシカメラ京都店)

休眠していたパナソニックの高級オーディオブランド「テクニクス」が目を覚ましたのは、ハイレゾリューション(以下ハイレゾ)音源の登場だったという。ご存知ハイレゾとは音楽用CD(CD-DA)を超える音質の音楽データの総称で、サンプリング周波数および量子化ビット数のうちどちらかがCD-DAスペック(44.1kHz/16bit)もしくはDATスペック(48kHz/16bit)を超えたシステムを指す。一番簡単な聴き方は、ハイレゾ対応の携帯プレーヤーとヘッドフォンを接続することである。具体的にはソニーのウォークマンを導入することだが、同社のスマートフォンあるいはタブレットXperiaも対応している。たまたま私はXperiaを持っているので、フリー音源をダウンロード、試聴してみた。確かに良い音だが、同じソースのCD音源を聴いてみないと厳密な評価はできない。つまり違いが年齢と共に劣化した私の聴覚で識別できるかということである。とはいえそれは相対的なもので、絶対的な評価ではない。本格的に聴くには、ハイレゾ対応のアンプやスピーカーを揃える必要がある。

さらにNAS(ネットワークアタッチトストレージ)にファイルを詰め込み、ネットワークオーディオプレーヤーと無線LAN中継機を備えれば快適な環境となるだろう。ブルーレイディスクオーディオ導入にはAVアンプが必要と書いたばかりだが、今使ってるシステムを入れ替えるには躊躇いを感ぜざるを得ない。オーディオの落し穴はやはり金食い虫であるということである。それに第一、ジャケットやライナーノーツがパッケージされたディスクに拘る世代、音楽はダウンロードという風潮に抵抗を感ずる。じゃあそれが当たり前のiPhone世代がハイレゾ音源に飛びつくだろうか? あの手この手を使って聴く方法があるそうだが、基本的にはハイレゾ音源に対応していない。内部ストレージに頼るiPhoneは、ファイルサイズがネックになるだろうし、根本的にはアップルの思惑が絡んでいると想像される。同社がハイレゾ音源に同調すれば一気に広がるに違いない。取りあえず一里塚に達するには残念ながら黒船の助けが必要ではないだろうか。

PDF  電子情報技術産業協会「ハイレゾオーディオの呼称について」2014年3月26日(PDF 173KB)

2 件のコメント:

  1. アップルは性能スペックよりはユーザー体験を重視するので、個人的にはハイレゾ対応というのは可能性いと思います。たとえば、Bluetoothヘッドホンでの音質を向上させるAptXもアップルは対応していません。もうひとつ、アップルは音楽のディストリビューションでも儲けようとしているので、既存のレコード会社を収入面で利するハイレゾを積極的に推進したくないのでは、とも思います。

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    1. 私もアップルはハイレゾに手を出さないと想像しています。音楽プレーヤーiPodは「どうだい、1000曲を持ち歩けるんだ、凄いだろ」とユーザーがワクワクするものを開発、ソニーのウォークマンを潰してしまった。iPhoneは「音楽が聴けて写真が撮れて、電話できんるんだ」とアピールした。要はイノベーションだったんですね。ところがソニーやサムスンは性能が高ければ売れると思っている。その差ですね。私はiPhoneとXperiaの両方を経験してますが、確かに後者のほうが性能は上。しかしiPhoneのほうが圧倒的に人気があります。こういったユーザーの動向を見ると、ハイレゾオーディオは一部のオーディオマニアが飛びついてるだけで、もしかしたら失敗に終わるかもしれません。

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