ひと月半ほど前、STEVE JOBS Last Words before he died(スティーブ・ジョブズ死ぬ前の最期の言葉)という英文の記事が目に止まった。これはアメリカではネット上でかなり評判になり、じわじわと広がっているという。なかなか含蓄ある言葉なので、このブログで紹介しようと思いつつ時間が流れてしまった。ふと思いついてネット検索したところ日本語訳を掲載しているブログに出会った。しかし誰が「最期の言葉」を記録したか不明であるのが大いに気になる。自分ではなく他人の訳でと、いささか横着なやり方だけど、ちょっと引用させていただくことにする。下端のリンクロゴをクリックすると全文を読むことができる。
中村あきら「スティーブジョブズ最後の言葉!STEVE JOBS Last Words」
However, aside from work, I have little joy.In the end, wealth is only a fact of life that I am accustomed to. Now I know, when we have accumulated sufficient wealth to last our lifetime, we should pursue other matters that are unrelated to wealth…他のこととは何だろうか? それは「人間関係や、芸術や、または若い頃からの夢かもしれない」という。実に夢のある言葉である。ところでウォルター・アイザックソン著、井口耕二訳『スティーブ・ジョブス』(講談社2012年)は示唆に富んだ素晴らしい伝記である。ガンに侵されても精力的に仕事を続けたジョブズが描かれているが、その最後のページに、死に直面した彼の印象深い言葉が残されている。「死んだあともなにかが残るって考えたいんだ」「でも、もしかしたら、オン・オフのスイッチみたいなものかもしれない。パチン! その瞬間にさっと消えてしまうんだ」「だからかもしれないね。アップルの製品にオン・オフのつけたくないと思ったのは」云々。ジョブズに密着し、これほどの記述を残した伝記作家が、上記のような「最期の言葉」を見逃すだろうか? もしかしたらやはりフィクションかもしれない。
しかし、仕事を除くと、喜びが少ない人生だった。人生の終わりには、富など、私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。今やっと理解したことがある。人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い…
中村あきら「スティーブジョブズ最後の言葉!STEVE JOBS Last Words」
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