2012年6月16日

時代に迎合した表面的なFlickr批判記事に疑問


最近"How Yahoo Killed Flickr and Lost the Internet"という記事を読んだ。写真共有サイトFlickrがYahoo!の買収によってどのようにしてダメになってしまったか、という内容である。長文で要旨を簡略化するのは難しいけど、Yahoo!のIDでないとログインできなくなった、Instagramのようなモバイル写真共有サイトに凌駕されてしまった、SNS(ソーシャルナットワークサービス)時代に対応していない、などなどをあげている。いわばネットワークサービス運営を問題にしたもので、ここでYahoo!の肩を持つ気はないが、私からみれば何か的外れの感じがしてならない。今では例えばFacebookのアカウントでログインできるし、Flickr上でAviaryというアプリも使える。確かにネットの世界はモバイルが主流になっていて、Flickrでも一番使用が多いカメラはiPhone4で、これにiPhone4sを加えればダントツである。Facebookは巨額の金でInstagramを買収したが、私はあのシステムはやがて飽きられると踏んでいる。Flickrは創設当初からSNSの要素を持っていたが、本質的にFacebookとは趣が違う。その上層あるいは中層部分は銀塩フィルムを含めたシリアスな写真愛好家が支えているからだ。もうひとつは、Commonsといった素晴らしいページを持っている強みである。世界の公共機関、例えば米国国会図書館など所持する写真アーカイブが登録されてる。これらの写真資料は、歴史その他の学術資料として、写真愛好家を超え、多くの研究者に多大な恩恵を与えると想像する。くだんの記事はこのような実際のコンテンツを知らずに、時代に迎合した表面的な批判だと言わざるを得ない。

記事の邦訳:ヤフーがどのようにFlickrをダメにしたのか? スタートアップが大企業に買収されるということ

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