ライカが黒白専用デジタルカメラ
「ライカMモノクローム」を8月に発売するという。カラーからモノクロに変換できるのに何故という疑問を持ったが、デジカメWatchに掲載された
「ライカ開発責任者に聞く」を読んでその謎は直ぐに解けた。製品開発のきっかけは「カラーフィルターを外したら高い解像度が得られる」という技術者からの提案だったという。通常のカラーフィルターを持つセンサーのようにRGBの3色から演算を行なう必要がないため、各ピクセルからダイレクトな情報を得られてそれが解像感の向上に繋がるそうだ。なるほど。今は新しいデジタルカメラに食指を伸ばす気持ちはないのだが、デジタルカメラのシャープネスに若干の疑問を持ってるので、この点は大いに気になる。それにしても本体84万円、同時発売のアポ・ズミクロンM f2.0/50mmASPH.は69万3,000円也、食指どころか、初めから手の出しようがない。懐にこの金額の余裕があるなら、むしろ銀塩フィルム式ライカを買う、と思うのは私だけだろか。M型ライカはM7で終わったのではないだろうか? 大きなお世話と言われそうだが、M8以降はニコンのようにD1、D2と名付けるべきだったという感想を持っている。
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Fujifilm X-Pro1 |
ところでデジタルカメラの内部フィルターと言えばローパスフィルターを思い出す。モアレ現象を防ぐためのものだが、要するに細かい模様をボカすためにある。わざとボカすわけで、これはデジタルカメラの最大の欠点と言えるだろう。ところが富士フイルムの
X-Pro1にはこれがないのである。銀塩フィルムで撮った写真ではモアレ現象が生じないが、これは銀粒子の配置がランダムであるからである。一般的なセンサーで使用されているカラーフィルターはベイヤー配列で規則的に並んでいるが、銀塩フィルムの例をヒントに生まれたのが新しい配列 X-Trans CMOS だという。ローパスフィルターがなければ当然シャープネスが向上するはずである。X-Pro1はX-100の後継機でレンズ交換ができるが、私には特に必要ない機能だ。X-100のシルバーボディが気に入ってるし、黒いボディが好きになれそうもない。ただX-100にこの新しいセンサーを付けてくれれば、あるいはシルバーのX-Pro1が出れば、たぶんグラっと気持ちが傾くに違いない。メーカーとしてはそれなりの理由があるだろうけど、ユーザーとしてはこの辺りはちょっぴり悔しい。
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