2022年6月10日

キバナコスモスに似た厄介者オオキンケイギク

オオキンケイギク
オオキンケイギク(京都市上京区妙顕寺前町)
オオキンケイギクは葉が裂けていない

滋賀県長浜市の病院に入院中の友人を見舞ったついでに、近くの川の土手を散歩したら、コスモスに似た黄色い花が咲き乱れていた。そういえばたまたま通りかかった、京都市上京区の裏千家今日庵の近くの路地にも同じ花が咲いていた。植物に関しては誠に浅学であるが、てっきりキバナコスモス(黄花コスモス)だと思いこんでいた。ところがひょっとしたらオオキンケイギク(大金鶏菊)じゃないかと思い始めた。オオキンケイギクはキバナコスモスとそっくりだが、ウィキペディアによると、葉の形が異なるという。前者が羽状深裂に似た形であるのに対し、狭倒披針形だというのだ。よく見ると葉は羽根状に深く裂けていない。葉の幅が葉先近くで幅が広いので狭倒披針形である。ということでオオキンケイギクであることに間違いはなさそうだ。ところでこの花は明治時代に鑑賞目的で導入されたが、繁殖力が強く在来種に悪影響を与える恐れがあるという。そこで「特定外来生物」として第二次指定で追加登録されており、持ち出しや栽培は禁止されているという。なるほど、それゆえに土手や空き地に咲いているのだろう。見た目は綺麗でも、嫌われものなのだ。

PDF  なぜオオキンケイギクが「特定外来生物」に指定されたのか? (PDFファイル 601KB)| 環境省

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