2018年3月24日

レコードプレーヤー用針圧計導入記

Digital Turntable Stylus Force Scale

通販サイト Amazon の巧妙は、購入や検索履歴を元に関連商品が表示されることである。いらぬものを衝動買いしてしまうリスクもあるが、情報源として重宝することも多々ある。レコードプレーヤー用針圧計の存在は知っていたが、例えばオルトフォン DS-3 は1万円以上するし、縁がないと思っていた。ところが中国製のデジタル針圧計 Hoomya LP の画像が目にとまり、値段を見たらそのわずか 1/10 という安さ。カスタマーレビューを読むと、結構評判が良いようなので、購入ボタンを押してしまった。届いた商品の梱包を解いてみると、何となく作りが安っぽい。説明書には日本語はなく、中国語と英語のみ。物凄く小さな文字で、ルーペで拡大して英文を読んでみた。キャリブレーションを経ての計測手順は次の通りである。
  1. 電源を入れ「0.00」と初期表示が現れたら、電源キーを「0」の表示になるまで、長押しする。
  2. 画面に「5.00」という数字が現れ点滅したら、針を乗せるテーブルに、5g の校正分銅を置く。
  3. 点滅が停止したらキャリブレーション終了。レコードプレーヤーのカートリッジの針圧を計る。
念のため計測精度はどうかと思い、試しに1円玉を乗せてみたところ、「1.00」と表示された。もう一枚追加したら、今度は「2.01」だった。この数字は正直言って予想外、かなり正確でちょっと驚くものがある。私にとっては ±0.01g の精度は必要なく、大雑把に ±0.1g で十分と思っている。レコードプレーヤーの調節で一番大事なのは針圧である。トーンアームを水平に、つまり加重圧 0g の状態にし、バランス用のウェイトを回転させで指定針圧にする。その際、プレーヤーに計測器がついているわけではないので、正しい針圧かどうかは不明である。早速計測してみたところ、指定が 1.5g にも関わらず、2.5g と 1g も重かった。というわけで製品の耐用年数に関して不安が残るが、現時点では良い買物をしたと感じている。

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