2017年4月13日

隠れた枝垂れ桜の名木

京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町)
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今年は湖北まで花見に出かけたので、例年より京都市内の桜見物はちょっと萎え気味である。それでも気になる枝垂れ桜が京都府立植物園にあるので出かけた。枝垂れ桜といえば、円山公園、平安神宮が有名だが、植物園のそれも隠れた名木だと思う。植物園というと一般には人工庭園を連想しがちだが、下鴨半木(なからぎ)町という地名が示すように、明治時代までは上賀茂神社の境外末社である半木神社とその鎮守の森を中心とした田園地帯だった。敷地内の半木の森は、古代の山城盆地の植生を残す貴重な自然林としてそのままの形で活用するよう設計されている。一本桜の大木だが、ちょうど満開を迎えていた。人々から「大枝垂れ」と呼ばれているだけあって、風格があり、圧倒的な存在感に満ち溢れている。日本で最初の公立植物園として知られているが「日本に京都があって良かった」そして「京都に植物園があって良かった」としみじみ思う。

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